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2009年12月14日 (月)

電車の中で嬌声を上げる酔っぱらいたちに、「うるさい」と怒鳴りたくなる瞬間がある。
実際に叫んだことはないが、もし叫んだとしたら車内では「叫んだのはどんな奴だ?」と私の風体が見られるだろう。
で、イカレているふうだったらおとなしく黙る。弱そうだったら「ウザい」と見下す。
酔っぱらいにとって何を言われたかという内容より、「どんな奴に言われたか?」という他者が重要。
酔っぱらいは「誰に言われたか」だけには、どんなに酔っていても敏感。

正論は正しいから正論である。
でも、正論は正しいのに、正論を言う奴は正しくないという現象を目にする。
正論だからこそその中身でなく、誰がどの場でどうやって語ったのかが重要。
正論を振りかざされたほうは内容でなく、「正論を持ち出す人」について常に敏感。

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そんな不可解な疑問を持っていたところに衝撃的な1冊。
日本辺境論」(内田樹著)新潮新書

「つねにその場における支配的な権力との親疎を最優先に配慮すること。これが軍国主義イデオロギーが日本人に繰り返し叩き込んだ教訓だったからです。(中略)
とりあえず今ここで強い権力を発揮しているものとの空間的な遠近によって自分が何ものであるかが決まり、何をすべきかが決まる。これは決して遠い昔の物語ではありません」
(同書P42~44から引用)

「外部にある『世界標準』に準拠してしか思考できない私たち。教化的にふるまえない私たち」をどうやってその呪縛から解き放つかが問題になっているときに、「どこに行って誰に訊けば、やり方を教えてもらえるんですか?」とつい訊いてしまう。それが世界標準準拠主義なんです。
指南力をもつメッセージを発信するというのは「そんなことを言う人は今のところ私の他に誰もいないけれど、私はそう思う」という態度のことです。
(同書P98~99から引用)

最近不思議に思っていた多くのことについて示唆をもらった1冊。
「そうだったのか」という安易な解答は得られないが、「もしかしたらそうかも知れぬ」と思考の前提を否定される思い。
発見であり、悔しくもあり、それがまた痛快である本。
すくなくとも安易なビジネス書が流行り、IFRSブームが起こる理由はこの本で腑に落ちた。

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著者、内田さんの講演会があったので行った。
本だけで十分な刺激だっただけにおそるおそる出掛けたところ、ご本人は気さくなダンディーでほっとした。
しかし思考のネタやヒントは持ち帰れないほどたくさん。

内田さんは1984年が日本の転換点かもしれないと話されていたが、私も大学生だった1984年当時、妙な時代の風を感じた記憶がある。それで就職活動をやめたのでよく覚えている。
きっと村上春樹がこの年を選んで2つの世界が並び立つ小説を描き、ターミネーターが1984年に舞い降りたのは偶然でないだろう。

また内田さんの話をぜひ聞いてみたい。

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2009年11月 4日 (水)

私はアンケートというものにほとんど興味がない。お客さんの反応を見ればだいたいわかる。
無理して書いてもらわなくても、ちゃんとした意見はちゃんと耳と心に届く。
だから放っておいていいのである。

・・・と言いながら、届いたものをここで披露するのは気が引けるのだが、でもやっぱり書きたいので、本人の許諾も得ないで書いてしまおう。

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先日、「企画のネタ帳 30キーワードで楽々ネタ出し!」という本が著者の山口照美さんより届いた。本が届くのは珍しいことではないが、私は山口さんとは面識がない。出版社との係わりもない。
不思議に思って拝見したところ、山口さんが私の本を読んだ縁で感想と共に、初めての著書を送ってくれたらしい。

「企画のネタ帳」を読み始めた。年中、企画のことを考えている私は余裕を持って読み始めたが、途中からだんだん引き込まれ、そして後半、突然に盛り上がりがやってきた。

彼女が子どもだった頃のエピソード。お母さんが手作りのキレイな通帳をつくっておカネを預かってくれたそうだ。お母さんがおカネに困って娘の小遣いを狙ったとわかったのはずっとあとになってのことらしい。そんなカネのない状態でも、娘のマナーなどはちゃんと教えてくれたお母さん・・・このネタの部分、圧巻。企画の本なのになぜか不意を突かれて胸が熱くなる。

いまのような時代を生きるには、貧乏や不幸を笑い飛ばす落語を聞くのが一番。それとともに、貧乏ぐらい「工夫で何とかしてしまう」親をもつことが子どもにとってどれだけ心強いことか。
冬のボーナスが出ないくらいでビビっていちゃあ、子どもが太く育ちません。なんとかファミリーとか、なんとかキッズという雑誌を読むまえに「工夫できる」親にならないといけません。
せめてわが子はいい学校に・・・・では工夫なさ過ぎ。子どもが偏差値バカになるだけ。

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ここのところ、中小企業の経営は本当に厳しい。そんな中小企業の経営者に相談されても掛ける言葉がなく、実は少々めげておりました。

でも、このお母さんのエピソードで私も思い返しました。ダメだと思っても工夫、工夫、ナンボでも工夫の余地はあるはずだ。簡単にめげてはいられません。

私のつまらない会計の本に丁寧な感想を添えて新刊と共にお送りいただいた山口さん、感謝です。そしてそんな彼女を育てたお母さんに心から拍手。
こういう感謝は次の世代に向けていかないとダメですね。がんばろっと。

皆さんもぜひご一読ください。とくに父親、母親の皆さん、やられます。

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2009年9月 4日 (金)

昨夜、酔っぱらってブログを書いた本日の朝、日経新聞で自分の新刊広告を発見。
「大事なのは本の売上げじゃない!」と書いた矢先に、目立つ広告を見て気まずい思い。

てきとうにピンフで上がったら、親が役満張ってたのを見てしまったような気分。
・・・この夏はずっとこんなかんじです。リズム悪し。関係者の皆さま、申し訳ない。

新刊は「12日間プログラム 決算書トレーニング」日本経済新聞出版社刊

「決算書」ではなく「トレーニング」に力点を置いた本。私の血と涙のトレーニングを元にした会計書です。
身体の引き締めと会社の引き締めを比べてみました。読んで痩せられる(かもしれない)不思議な本です。

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リバウンドどころか、まだ痩せ続けています。
新聞などで顔写真が出るたびに「身体は大丈夫か」「何の病気だ」「メシは食っているのか」と心配されています。

友人諸君よ。君たち、心配している場合か。私はメチャクチャに元気だ。
駅でエスカレータを使うことはない。「ふ、メタボ行列め」と横目で笑いながら階段を駆け上がっている。
体脂肪率はもうすぐ半分、身体が締まってスーツも全部買い換え、とんでもない大損だ。
これを新刊の印税で取り戻すしかあるまい。

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身体が元気であることが喜怒哀楽を激しく感じられる原動力なのかもしれません。
元気がないと明るく怒ることもできず、ジトッと暗くなるばかりだからね。

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2009年7月 1日 (水)

御立尚資さん(ボストンコンサルティンググループ日本代表)の新刊経営思考の補助線(日本経済新聞出版社)発売!
御立さんの思考とともに懐の広さを学べる、興味深い1冊です。
・・・・というか、思考より懐の広さをこそ学ぶべき本です。
読みかけたのを我慢して、週末にでもじっくり腰を落ち着けて読みたいと思います。
昨年12月の「まぜるな危険」の打ち上げから出版企画が進んで出来上がった本。
危険ではないですが、縁の広がりがうれしいですねえ。

丸善本店にてご購入の方、御立さんの無料講演会&サイン会(7/22)の特典があるそうです(先着順)。
詳細は → こちら

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御立さんと相談の上、9/7「まぜるな危険2」のはじめに
「究極のビジネススキル、落語」(仮)
というトークショーを行うことになりました。

ただ笑っている場合じゃもったいない落語。
ビジネスに活かす落語の魅力について、私と御立さんがトークすることにしました。
へなちょこビジネススキル野郎たちに聞かせてやりたい。これはいくらでも語りまっせ。一晩中でも。

「まぜるな危険2」は

第一部:「究極のビジネススキル、落語」(トークショー)
第二部:田中(ソロ講演)→御立(ソロ講演)→喬太郎(ソロ落語)

という構成になりそうです。
「思考の補助線」という本を出されては、御立さんを真ん中にして補助線引いてもらわないと(笑)。

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2009年5月24日 (日)

ぜひともゆっくり落ち着いた時間で読みたい。そのときまではと、大切にとっておいた小説。
「The Long Goodbye」(レイモンド・チャンドラー著、村上春樹氏の新訳)
を一週間をじっくりかけて読む。

20代の頃、清水俊二氏の訳で2回ほど読んだ覚えがある。
若い頃読んだチャンドラーやパーカーの小説は刺激が強すぎた。
性格や思考回路にまで相当の影響を受けたが、今回はストーリーを忘れていたことで全く新鮮な気持ちで読むことができた。

清水氏の翻訳とはまったく違った味わいで甦るチャンドラーの名作。こいつはすばらしい。

翻訳した村上春樹氏の日本語感覚がすごいのか、それとも一生に数作の寡作家チャンドラーの筆のなせる技なのか。
これぞ時代も国も超越してしまう、筆の力。

途中、読み終えるのがもったいない、くやしいと思った。
こんな本には人生で何冊も出会えるものではない。
同じく村上氏の新訳「Farewell, My Lovely」がすでに書店に並んでいるのが心の救いです。

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2009年4月 1日 (水)

私の「経営がみえる会計<第3版>」(日本経済新聞出版社)と喬太郎さんの「落語こてんパン」(ポプラ社)は、
ともに本日2009年4月1日発売となりました。偶然です。嬉しいです。

アマゾンをみたところ現在は両方在庫切れですが、そのうち入荷すると思いますので
ぜひ併せてお買い求めください。

併せて読めば、数字と笑いという、現代の2大武器を手に入れられます(かもよ)。

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きのう「怒ったぞ」と書きながら翌日こう書くのもナンですが、私は自分自身かなり神経質な人間だと自認しています。
神経質だからこそ、いろんなところで怒るわけですけどね。

それと関係あるのかないのか、人と接するときにも「その人が神経質かどうか」はなんとなくニオイで感じてしまうところがあります。
でもあんまり自分より神経質だな、と思う人には出会ったことがありません。

しかし客席から1、2回落語を聞いただけで、「この人は自分より神経質で繊細ではないか?」と思ったのが柳家喬太郎さんです。
誰にそういっても「ええ? あの喬太郎さんが神経質? 信じられない!」
と返されます。
そう見せているところが繊細なんだって。わかんないかな。
ふわふわした笑い、人情モノで垣間見られる繊細さ、ときとして開き直った狂気が一緒くたなところが喬太郎の魅力。

その喬太郎さんの初の著書が発売されました。
柳家喬太郎著「落語こてんパン」ポプラ社刊

毎回古典落語について書いた連載を一冊にまとめた本です。
さすが肩の力が抜けた古典落語解説。
落語を少々聞いたことのある初心者には勉強にもなる本です。

ほんわかしたなかに、ときどきピリッとした空気が伝わる喬太郎流。

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私はこの本を別のことを考えながら読んでいました。
ああ、こうやれば連載が続けられるんだ、って。

意外に締め切りの早い連載原稿というのはプレッシャーが強いです。
実は私、単行本の原稿の遅さに自分で耐えきれず、某D社の連載を断る連絡をしたばかり。

喬太郎さんの本を「この手があったか」という思いで読みました。
もっと早く読んでいれば、某D社の連載を終わらせなくて済んだかも?
という気の迷いも生じたりして(あくまで気の迷いです)。

P.S. そういえば4月1日といえば人の本の紹介している場合じゃなく、自分の本も発売だった気がするが・・・。まあいいや。

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2008年9月23日 (火)

先日、新幹線のなかで読んだ本。

「人生は勉強より『世渡り力』だ!」 岡野雅行著 青春新書

有名な「痛くない注射器」をつくった職人、岡野さんの本。
この本、最高です。とくに自営業・中小企業の社長にとっては。

自営業の自分にとっても、大企業との取引・付き合いというのは時としてストレスのタネでした。
自営業・中小企業というだけで見下す大企業の多いこと多いこと。
6人の町工場の社長、岡野さんは大企業にぜんぜん負けません。
この本には大企業に怒って送りつけたFAXの実物が掲載されています。
これがもう子どもみたいで、人ごとながら読んでいて嬉しくなりました。

最近は私も年を取って攻撃的で生意気になる一方、大企業の人は大人になってやさしく接してくれるので、トラブルはほとんど無くなりました(?)。

でも自営業・中小企業だからといって、ぜったいに大企業に負けてはいけない心意気。
そんなものを思い出しました。

ときに喧嘩腰の心意気は大事です。
それがいい仕事をする一番のエネルギーになるから。

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2008年6月23日 (月)

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★☆☆☆☆ ビジネス脳どころか、ふざけるにもほどがある。 2008/6/20

By  山椒魚 (東京都) - レビューをすべて見る
最近流行の脳トレブーム、数字ブームにあやかったかのごとき安易なタイトル。
内容も著者を会計士だと信用して買ったのにひどすぎる。
浜崎あゆみの体重40kgとしておいて、「著者田中の目測による」とは何事であるか。
ふざけるにもほどがある。
こんな内容を出版するとは天下の日経もここまで落ちぶれたか、とがっかりした。

このレビューは参考になりましたか? はい・いいえ (報告する)


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・・・・・というような悪口をアマゾンに書かれるかもしれないな、と思いつつ先に自分で書いてみました。
単なるネタです。すみません。

1年ぶりの新刊、
「ビジネス脳を鍛える! 数字力トレーニング」 
田中靖浩著(日本経済新聞出版社)
週末から一般書店にも並んだようです。
でもこの本のプロモーションより、次の本の構成で頭が一杯です。

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2008年5月 8日 (木)

ここ数日、アマゾンや楽天ブックスで大量の本を買い込んでしまった。
配達のお兄ちゃんたちの「あなた何者?」という視線が気になる。
しかしヤマト運輸はえらい。ヤマトのお兄ちゃんは私の本の読者なのだ。
それはともかく、ここ数日読んだ中から3冊のご紹介。

気づいた人はうまくいく!」阪本啓一著 日本経済新聞出版社 

→ ブランド・コンサルタント阪本さんの新刊。
  台湾で知ったのだが、すべてを漢字化する国でブランドを「品牌」と書く。
 「マナーのいい打ち手」のようだが麻雀とは無関係。牌というのは種類とか看板の意、「品のいい種類」という意味か。
 セルフ・ブランディングに名を借りた騒ぎすぎで品のない輩が増えているなか、品牌とは、なかなか味がある表現だ。
 この本を読んで感じるのは阪本さんの視線の角度、目線の高さ。何を見るかではなく、どう見るかという日々の積み重ねが「個性」を経て「品」をつくるのでしょう。
 安易な知識でなく「目線」を学ぶ本です。オススメ。

人体 失敗の進化論」遠藤英紀著 光文社新書

→私の好きなTom Waitsに「Bone Machine」という名曲がある。所詮、人間なんて骨の機械じゃないか、と。
 それを科学的に説明してくれる本。自分たちは「万物の霊長」だという思い上がりは気持ちいいくらいコテンパンに否定される。
 二足歩行を可能にするためにボロボロに改造された設計図。人間とはここまで奇妙な存在だったのか・・・。
 文系人間には面白すぎ、刺激が強すぎで、読み始めたら朝まで寝られませんでした。

『ニッポン社会』入門 英国人記者の抱腹レポート」コリン・ジョイス著 生活人新書

→これは理屈抜きに抱腹絶倒の書。英国人記者の日本体験記。
  あれだけ多くの人がぶつからないで移動する東京駅は現代の奇跡だという。
 日本で暮らしていると30回は「納豆は平気ですか?」と聞かれるらしい。
  また、電話を切るとき思わずお辞儀するようになれば日本通らしい。
 笑えるけど、笑ったあとですこし悲しい。

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2008年3月12日 (水)

新しい企画の関係上、読まねばならぬ本が山ほどあり、義務の読書に疲れている。
そんなときだからこそ、「偶然の出会い」を求めてしまうというもの。

週末、書店で衝動買いした一冊の小説。江戸時代の奉公物語。

子どもを奉公に出す家庭の事情、孤独な本人の心情、預かる米問屋の商い状況。
そして世界でもっとも先駆的な先物市場といわれる大坂の米市場の描写。

ほーっ、へえー、なるほど、の連続。「藪入り」をいろんな立場から学ぶ。
勉強になりかつ元気の出る素晴らしい小説でした。
で、この小説のタイトルは・・・・・。

皆さんの「偶然の出会い」を奪うのは申し訳ないので内緒にしておきます。

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2007年7月31日 (火)

コンプライアンス、内部統制を勉強するのにいい本はないか? とよく訊かれる。
そういうとき、きわめて真面目に1冊の小説を紹介しています。
空飛ぶタイヤ」池井戸潤著、実業之日本社

某財閥系自動車会社のリコール隠しをテーマにしたフィクション小説。
断っておくがこの小説はフィクション。

名門が故の驕り。内部政治ばかりに目が行く企業体質。
グループのメインバンクを含め、中小企業を見下す姿勢。
もちろんフィクションです、フィクション。たぶんフィクション。

関係者が読めば目を背ける内容かもしれない。
しかし中小企業のオヤジが読めば結構イケる小説になっている。
本気でコンプライアンスの根っこを考えたい人にとっては相当参考になる小説だ。
夏休みにご一読あれ。

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2007年6月 8日 (金)

一日の仕事に心地よくもかなりの疲労感を感じた帰り道。
昨日Kさんから頂いた「空飛ぶ馬」(北村薫著、創元推理文庫)を読了。

女子大生の主人公と落語家さんの推理小説物語。
なんと探偵役が落語家さん。
そのふんわりと暖かい読後感に、今日、そして一週間の疲れが癒された。

ぜひ志の吉さんにも教えてあげよう。
(もし映画化されても志の吉さんに探偵役は無理そうだが)

ぜひ続編も読んでみたいと思います。Kさん、どうもありがとうございました!

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2007年4月29日 (日)

北海道から帰ってきた途端、なんとなく気が抜けてしまい、ブログの更新すら億劫な毎日。
暇に任せてネットに書かれた先週4月22日(日)紀伊國屋ホール公演の感想を拝見していました。

あの公演で紹介した、私の大好きな絵本「パパラギ」をみんなが取り上げてくれていて、とても嬉しいです。
いまのような時代だからこそ、こういういい本が売れないといけません。

松山真之助さんのメルマガ「Webook 2007/4/27」
http://blog.mag2.com/m/log/0000000969/108496889.html

MACさんのブログ「PRESENT」
http://mac-miyata.jugem.jp/?cid=7

淺田義和さんのブログ「創造マラソン」
http://yoshikazu.asada.biz/archives/853

飛行機が好きな美濃焼エバンジェリストさんのブログ
http://minoyaki.jugem.jp/?eid=250

東京日記
http://ameblo.jp/mode-green/theme-10002216420.html

人材に関する情報玉手箱「Qたま!」ブログ
http://ameblo.jp/qtama/theme-10002722129.html

多謝。

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2007年4月19日 (木)

仕事仲間というか、友人というか、飲み友達というか、騒ぐだけというか、なんというか、
とにかくそんな石野雄一氏が新刊
ざっくり分かるファイナンス」(光文社新書)
を出版されました。おめでとう!

本屋で買ってパラパラめくっていたら、あとがきに私へのザックリとした謝辞を発見。
義理堅い男だ、いしのっち。
どんな内容かは本屋さんでご確認ください。
みなさん、どうか立ち読みしないでさっくり買ってね。
内容の語り口は石野さんらしく優しいですが、内容はかなり濃い、いい本です。

同じ光文社新書では山田真哉氏の新刊「食い逃げされてもバイトは雇うな
と同時リリースらしく一緒に並んでいるのを見た。
こちらも雰囲気のあるイラストとともにかなり力の入った作品。
山田氏の数字に対する「新たな視点」が盛り込まれた労作です。
(新たな視点の提示というのは、読み手には分からなくとも、書き手にとってそれはそれは疲れる作業なのです)


いよいよこれから「会計・財務書2.0」時代のはじまりか!?

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2007年3月17日 (土)

日経より3月26日発売の「右脳でわかる 会計力トレーニング」の見本が届きました。
すべて実際の会社を題材にした決算書の図形ドリルです。
サイズも表紙も会計本らしからぬ「脱力系」。中身も思いっきりカラフルです。
0317_1

この新刊発売を記念した「新刊記念講演会」を4月22日(日)13:00~紀伊國屋ホールで行ないます。
詳細はまた発表します!

「やばい」とか「エッチっぽい」という理由で本に載せられなかったQ&Aをプレゼントする「新刊発売キャンペーン」もやります。
詳細は私のHPよりどうぞ。
私本人はちょうど発売の時期、休暇で海外に逃亡するのですが、その間どうぞお楽しみください。

★ニノキン祭り 男:二宮金次郎伝(4月10日)出演:田中靖浩・神田京子・桑原滝弥★
の申込をHPで開始しました! 

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2007年2月 1日 (木)

以前、取材してもらった某堅め経済誌よりアンケート依頼来る。
「ビジネス・プロフェッショナルとしてキャリア・アップに役立った本3冊」
を挙げてくれという御依頼。

意外に困った。
なんとなく自分の人生を振り返ってもビジネスプロフェッショナルとかキャリアアップって柄じゃないしなあ。

ビジネス書じゃなくてもいいというので、まじめに思い出して
・初秋(ロバート・B・パーカー)
・バーボンストリート(沢木耕太郎)
・人麻呂の暗号(藤村由加)
を書いておいた。

・・・・なんか変な選択。
振り返るに「ビジネスのキャリア」って人生で一度も考えたこと無いし。
ぜんぶ成り行き。いいかげん。

中学か高校時代に読んだ「マカロニほうれん荘」というマンガを挙げたかったけど、それは遠慮しました。
でも人格形成にまで影響を受けたと言えるくらい好きなマンガで、毎週笑い転げていました。

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その昔、はじめてソニーの出井社長をテレビで見たとき、「きんどーちゃん、そっくり!」と思ったのは私だけでしょうか。

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2007年1月29日 (月)

ファンド立ち上げを企画されているKさんとのランチでコレドに向かうと、玄関で数年ぶりの知人Nとバッタリ出くわす。
(N、これを見ていたら連絡をくれ。またトランプやろう)

午後、今仕上がり間近の本の、次の本の打ち合わせ。
もう自分だけでは一杯一杯なので石野さん橋口さんに分担執筆をお願いしたのでした。
そんなわけでセブン田中、ウインダム石野、ミクラス橋口(古!)3人で密談。
とうとう〆切りを観念し編集者にお伝えする。
賽は投げられた。新たな苦しみよこんにちは。

昔PHP文庫から出した「儲かる会計・儲からない会計」を両氏とも知らなかったようだ。
仲良しの2人も知らないくらいだから、この管理会計ストーリー本あまり知られていない。
タイトルがまずかったか。
でも久しぶりにアマゾンのレビューを見てみたらすこし増えていた。
「それにしても、この上司の憎らしいこと。いるよなぁ。こんなイヤなやつ。」
というような感想を発見。
嬉しいです。ストーリーに凝った甲斐がありました。

・・・・・・以上、半分コマーシャルでした。

P.S. それにしても管理会計小説、なんとか経理の美樹ちゃんのベッドシーンまでは持って行きたかった。それだけが心残り。(しつこい)

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2006年11月 3日 (金)

最近、電車の中などのヒマな時間に「風姿花伝」を読んでいる。
かなりハマってしまった。

「上るは三十四、五までの頃、下るは四十以来なり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その四より)

いわゆる芸の世界では、30代半ばまでに評価を得られなければモノにならない、40を超えれば落ちる一方だから、と厳しいお言葉。
何より「美」を重んじる芸の世界の話しだが、これは、現代のすべての仕事に通じる内容だと思う。
自分を振り返っても、人を見ても、30代に何を思いどんな仕事をするかはとても大切だ。

「ようよう年たけゆけば、身の花も、余所目の花も、失するなり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その五より)

40歳を過ぎたら、役者自身の美しさも、人から見た美しさも失われるものだという。
ゴマカしや遠慮など無しに、こう言い切ることが風姿花伝の潔さ。
だから40代には、後輩を助けるなど40代なりの生き方があるだろう、と。

後進へ権力を譲ろうとせず、醜い自己保身の言い訳ばかりを繰り返すような人間にならないように、もっとじっくりこの本を読もう。

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2006年10月29日 (日)

忙しい日々に慣れすぎたせいで、少しの時間をも持て余すような心持ち。
人間がもつ、つらさにも「慣れて」しまう防衛本能が故か。
よくないなあ。

こんな休日はせめて掃除でも。
ダンボール数箱分の本を捨て、数箱分の本をブックオフに売りに行った。
本を整理する中、「いつか読もう」と思っていたなかから2冊を読む。

「秘すれば花」(渡辺淳一、サンマーク出版)
 →能を中心とした芸論書「風姿花伝」の解説
「ホーキング、未来を語る」(スティーヴン・ホーキング著 佐藤勝彦訳 角川書店」
 →ホーキングの前作「宇宙を語る」に次ぐ科学的未来論

どちらも素晴らしい。
しばらく新しい本を買うのを止めて、こんなふうに「いつか読もう」と溜まっている本だけを読もうかな。

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2006年10月26日 (木)

ランチの約束にキャンセルが入ったので午前中は読書。

このブログにご本人から書き込みいただいた五十嵐貴久さんの新刊、
「パパとムスメの7日間」(朝日新聞社)

五十嵐さんの御著書はホラーサスペンス大賞を受賞した「リカ」からはじまって、以前このブログでオススメした「1985年の奇跡」(双葉社)などほとんど読んでいるが、時代を切り取る鋭さが増しているかんじ。

今回の「パパとムスメ~」は16歳の女子高生(娘)と47歳のサラリーマン(父)の心と身体が入れ替わるという物語。
この設定自体は何度か見たことがあるが、そこに現代の問題がさりげなく、しかし鋭くちりばめられているところがさすが五十嵐さん。

この本のテーマも親と子の「絆」。ゆっくり読みたい小説です。
みんな、内部統制やコンプライアンスの本の前に、こっちを読もうぜ!

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2006年4月 2日 (日)

四半期決算ということで、この数ヶ月に読んだ中から素晴らしい一冊をご紹介。

    笑顔の絶えない人
    常に感謝の気持ちを忘れない人
    みんなの喜ぶ顔が見たい人
    いつも前向きに生きている人
    自分の仕事に「誇り」をもっている人
    「けじめ」を大切にする人
        ・
        ・
        ・
 という10人の章があって、本のタイトルは

 「私の嫌いな10の人びと」(新潮社、中島義道著)。

 言いたいことがひとつも言えない。政治家は国民を、会社はお客を「うわべ」では神様のように扱う。
 もうそんな嘘くさいことはやめようじゃないか、という胸のすくような内容です。
 私のような小物が、B-sideなどというブログで10年掛けても表現できないことを中島義道さんが一冊で言いつくしています。これを読んでブログを止めようかと思ったくらい(?)。
 
 もっともっと日本人は自分の頭で考え、自分の心で感じましょう、という主張。
 これは本当の名著です。私にとっては。

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2005年12月16日 (金)

いたいた、身近なところに鉄っちゃんが。

松山真之介さんがこれまで書評メルマガwebookで発表してきた内容を単行本にした「仕事と人生に効く100冊の本」(秀和システム)を本屋で発見。松山さんのところだけ、平積みの山が「えぐれて」ましたぜ。もちろん私も1冊分えぐってきました。

事務所に戻って読んだところ、いきなり最初の1ページ目、田坂広志さんの推薦文に圧倒される。みんなも是非読んでみて欲しい。すばらしい。日本刀の切れ味を思わせる文章。

なーんと私の本も紹介されているばかりか、表紙にも写っているじゃありませんか! おおっ、しかもその横の方には阪本さん本人からこの前もらった「企画心」も。

本の中にはほかにも知人の作となる本がちらほら。
「こんな100冊のなかに選んでもらったり、著者の輪のなかに入れるなんて光栄だなあ」とありがたく感慨にふけったかといえば、決してそんなことはない。

松山さんはじめ、みんながこんなにがんばっているのに、オレはいったい何をやっているんだ、とだんだん腹が立ちはじめた。忙しいと言い訳して飲んでばかり、細かい構成をこそこそ直して誤魔化している自分に対して猛烈に嫌気が差す。かなり本格的に自分に対して腹が立ってきた。こんなことじゃいけない。断じていかんぞー。人の本を見て感心している場合じゃないぞぉー!

耳元でロッキーのテーマ曲が流れてきました。
田坂さんの文章に、ロッキーのテーマ曲。・・・・・・もう仕事が手につきません。今日はこれで店じまい。夜の飲み会もキャンセル。申し訳ない。
とりあえずこれからロッキーのテーマ曲に身を任せて、ジムに行って走ってきます。
気合いを入れ直し、本腰を入れて企画の再検討から。

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