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2017年3月24日 (金)

 本日、「『数字』が読めると本当に儲かるんですか?」古屋悟司(著者)+田中靖浩(案内人)が発売となりました。

 たまたま訪れた丸善本店にドカンと陳列されていました。まずはゲキ、本当におめでとう、そしてお疲れさま。

 古屋悟、初の書籍発売を記念して、裏話を少々。...
 今回私は解説者ならぬ案内人として、「花屋の書く会計本」の手伝いをさせてもらいました。横から見ていて、著者のゲキはよく頑張ったと思います。まずは執筆段階で編集者からの「ここは直せ」「これは削れ」といった具体的なダメ出しに耐え、書き終えたと思ったら案内人から「リズムが悪い」「抑揚がない」と抽象的なダメ出しの数々。
 心が折れても不思議のない厳しさでしたが、しかし彼はそれに耐え、文章を修正してきました。この修正力=変化する力は大したものだったと感心します。自信のあるパターンでは文章が書けても、それを「変える」ことってなかなかできないんですよ。プライドも邪魔するし。

 彼を見ていて「変化できる力」って、すごく大切だと思いました。意外とこれ、見過ごされがちですよね。商売でも、結婚でも「そのときの実力や人柄」が評価されますが、「そのあと変われるかどうか」はあまり気にされない。(とくに結婚で「変われない相手」と一緒になると、それはもう大変)。

 今回の新刊の「読みどころ」もそこにあると思います。彼は「数字」を学び、それによって「変わって」いきました。
 実はこれ、会計士の私にとっても少々衝撃でした。なぜなら、多くの会社では「数字」を現状維持や管理を強化するツールとして使っているからです。つまり「数字」は守りのツールとして用いられていることがほとんど。しかし彼は変化を促進するツールとして「数字」を使った。数字を学ぶことで自らの間違いに気付き、数字をもとにすることで商売を楽しく儲かる方向に変えていきました。

 そんなわけで、本書をオススメしたい読者はハッキリしています。それは自分の商売や人生を「変えたい」と思う人です。いまの状況から一歩抜け出したい、明るい方向へ商売を「変えたい」と思う人はぜひ読んでください。ぜったいヒントが見つかるはずです。
 あと本書にはイケてない税理士とイケてる税理士が2人登場します。税理士・会計士の諸君、これを読んで「自分はどちらか」を確認した方がいいと思うよ。ショックを受けても知らないけど。

 とにかくゲキ、Good Job!
 今日は私もついでにビールで乾杯させてもらいます。

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2017年3月 2日 (木)

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 本日、新刊「儲かる一言 損する一言」(日本経済新聞出版社)発売となりました。今回のテーマは「奇襲」です。

 金がない、時間がない、人が足りない。そんなときは「奇襲」が効果的。弱者の戦略である「奇襲」には、相手に対する観察力が欠かせません。今回は「たった一言」の言い換えで儲けを増やした36の事例を集めてみました。

 今回、一気に書き上げたのはいいのですが、謝辞を書き忘れました。どうしても書いておきたいのでこの場にて失礼。

 先ず御礼したいお一人目は阪本啓一さん。数年前に阪本さんが出された「ビジネスチャンスに気づく人の57の法則」(日経ビジネス人文庫)、私の塾生にも必読と伝えていますが、私自身も大いに刺激を受けました。
 学びを外側に頼るばかりでなく、自らの観察眼=気づく力を鍛えること。「同じ風景を見て、人と違うものを読み取る」観察力と感受性、これは商売する者にとって、最も大切な力です。

 「同じ景色でも、違う角度から見てみる。自分がひっくり返って見てみる。見るレンズを換えてみる。すると、今までとは違った現実が目に飛び込んできます」(同書より)

 この言葉にある通りです。商売繁盛のヒントを「外側」に頼るだけでは、どうしても「人と同じ」やりかたしか発見できません。
 今回の新刊、私は自分の専門である会計、そして行動経済学の知見はあくまで下地に止め、自分の観察眼=気づく力を頼ってみました。その構想は阪本さんからのパクリです。阪本さん、すみません。そしていつもありがとうございます。

 もう一人感謝したいのが仲山がくちょ。がくちょからと一緒にいると、いつも新鮮な気づきがありますが、今回は彼がよく使う「人気(ひとけ)」というキーワードを参考にさせてもらいました。商売繁盛の秘訣は、とにかく人気(ひとけ)をつくること。楽しげな祭り囃子に人が吸い寄せられるごとく、商売でも人気(ひとけ)が漂う場所にお客さんが集まる。「人気(ひとけ)」という言葉は、構成を考える上で大きなヒントでした。がくちょ、サンキュー!

 お二人とは昨年の3人会で全国各地をまわりましたが、毎回異なる話(?)を聞くなかで、「具体的ではない」ヒントをたくさんもらいました。「こうやれば儲かる」といった具体的な話は本当につまらないですが、お二人からもらうのはつねに「具体的ではない」ヒントと刺激ばかり。これはとてもありがたい。

 今回の新刊で皆さんに「気づく力」についてのヒントを提供できれば最高です。
 日常に商売のヒントを見つけられる感性を、当たり前の日々を楽しむゆとりを、良き仲間と幸せに過ごせる幸せを。

 There is a spirit in the forest.

 皆さまに笑顔の商売繁盛、そして楽しい日常を!

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2016年6月14日 (火)

 皆さんへ嬉しいご報告です。といっても、結婚したわけでも妊娠したわけでもありません。

 本日、版元より新刊「米国式 人を動かすマネジメント」重版出来!の知らせが届きました。
 まだ発売から数日。正直なところ、この早さは予想外です。書いている途中で「これは読者を選ぶだろうな」と一般受けを諦めていました。届けたい人にだけ、ちゃんと思いが届けばそれで十分。そう思っていただけに、本当に意外かつ嬉しいです。

 これもひとえに私の実力・・・・と自慢したいところですが、今回は無理。SNSなどで友人・知人たちが紹介してくれたおかげだと自認しています。みんなの紹介文が私が表現し切れていなかった本書の内容・魅力を伝えてくれました。本書の自力だけでこの広がりはぜったいに不可能でした。紹介してくれたみんなに感謝の気持ちが溢れて、どうしていいのか、OODAが働きません。

 いまだ新刊打ち上げすら行っておりませんが、現在、出版&増刷記念の講演会など企画中です。またご案内させてください。

 本書をお買い上げ、応援頂いた皆さま、本当にありがとうございました! OODA機動戦経営でこの国を立ち直らせるべく、まだまだ暴れます。どうぞよろしくお願いします。

 今日は酒がうまいぞ!

※ところで、いま読んでいるマンガにて、重版出来は「じゅうはんでき」ではなく「じゅうはんしゅったい」なのだと知りました。なんで誰も教えてくれなかったんだよ(笑)。

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2016年6月 3日 (金)

 時差ぼけで仕事にならず書店を訪れると、ちょうどわが新作「米軍式 人を動かすマネジメント」が新刊の棚に並んでいました。タイトルもわかりにくく、また一般ウケしそうにないThe田中靖浩という新刊です。

 たとえば夏の宿題に取り組む子どもには2種類ありまして、「計画通りに進める子」と「8月末になって慌てる子」です。私は典型的に後者の人生を歩んできました。この本はいわば「8月末になって慌てる子」の逆襲です。

 本書では世の中で常識の「計画による管理=PDCA思考」に対して疑問を投げかけてみました。予算や経営計画に縛られるのではなく、もっと柔軟で臨機応変な経営、あるいは生き方があってもいいのではないかと。きっと同業者からは裏切り者よばわりされ、「デートで予約した店に必ず連れて行くPDCA男」たちからは反論され、友だちをなくすことになりそうな内容です。

 今回は米軍最新のManeuver Warfare<機動戦>をもとにOODAやミッションコマンドなどの新たな枠組みについて、6人の歴史的偉人(テイラー・ジョンボイド・重富寛・モルトケ・マクナマラ・コリンパウエル)を取り上げながら解説しました。

 そして、なんと本書の巻末には航空自衛官・伊藤大輔氏の解説が付いています。
 一人大声でわめきながら敵陣に突撃するプラトーン田中を、後ろからトップガン伊藤がF15戦闘機に乗って援護爆撃してくれたイメージです。

 会計士+自衛官というわかりにくい1冊ではありますが、PDCAクルクルに目が回って疲れた方、計画をこなすだけの人生より、目の前の瞬間を楽んで生きたい方、どうぞご愛読ください!

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2016年4月20日 (水)

 インタビューを受けたPRESIDENT NEXT 「価格の裏側」が発売になりました。
 とうとうプライシングというテーマがマンガになるまで来たかと感無量です。

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2015年9月 1日 (火)

商業界10月号「値決めの技術」に記事&新刊書評を掲載いただきました。
書評タイトルは「赤い犬を離れ、青い猫のいる場所へ」。
しかし著者本人は、黄色いビールを求めて毎晩彷徨っています。

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2015年7月17日 (金)

 「失礼なくふるまう」ことはできても、「相手を心地よくさせる」まで行けない。
 「金を気持ちよく遣う」ことはできても、「金を気持ちよく稼ぐ」まで行けない。
 どちらにもカベがあります。

 新刊「良い値決め 悪い値決め」(日経)昨日発売です。
 初めての本を書いてから16年目、ここまで私自身ずっと、「相手を心地よくさせること」と「気持ちよく金を稼ぐ」ことを考え続けてきました。
 新刊、ぜひ同じことを考え、悩んでいる人に読んでもらいたいと思います。

 価格を上げるには、努力が必要です。長い時間も掛かります。今回は最新・行動経済学(ビジネス心理学)の知見を借りました。会計コーナーに置かれない会計書を書くことができました。けっこう嬉しい。

 ピンチの時は一歩でも退いたら負け。儲からないときに値下げするのは地獄の入り口。
 戦う商売人たちよ、考え、動くのだ、一緒に頑張ろう!

「置かれた場所で咲くくらいなら、動いて枯れたほうがマシ」
 by 田中靖浩

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2015年4月14日 (火)

 丁寧に目先の仕事をこなすこと。加えてチームワーク。そして自分だけでなく社会への貢献を考える。これこそが成功の秘訣。
 ・・・などと殊勝にも考えたことでストレス溜めてました。間違ってました。サミー・ヘイガーの自伝を読んで気が付きました。

 ヴァン・ヘイレンで、繰り広げられていた子供じみたケンカ。浪費の末の貧乏、酒、ドラッグ、そして大病。
 怒り、絶望、孤独、悔しさ、それらは生身で生きている証なのかもしれません。...
「先が見えない」「納得できない」しょうがないのさ。
「無性に腹が立つ」それでいいのさ。
「絶望的に悔しい」だから何かを生み出せるのさ。

「俺が大きな行動に出るのは、決まって、うんざりしたときだ。何かを証明したいと思ったときに、一番力を発揮できるような気がする。ヴァン・ヘイレンに入ったとき、俺はすっかり燃え尽きて、音楽業界から離れようとしていた。もう、創造的なことはしたくないとまで思っていた。だが、それまでのボーカルに替わって加入し、あちこちから罵倒されたことで、火が付いた。あのクソ野郎どもに見せつけてやる、ってね」
 「RED サミーヘイガー自伝」ヤマハ・ミュージック・メディア
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2014年3月26日 (水)

 校正原稿を渡し、新刊めでたく手離れ。こんどは日経文庫からクイズ本です。実は同社から出すべく昨年から書いている本は未完のまま、「気分転換にこんなのいかがでしょう?」と持ってきた編集者さんに乗せられ、この本は「割り込みコピー」的に短期間で上げました。

 本当に書きたい本はあるけれど、それは一旦棚上げにして、「生活のためにはしょうがない」と割り切って、少々ギャグっぽいクイズ本にしました。高い学費を払わさせられている大学生の娘にも校正を手伝わせるという生活感溢れる一品。テーマは「会社の数字」ですが、そろそろ飽きてきたので行動経済学も孫子の兵法も突っ込んでみました。

 さっきamazonで正式書名を知りました。なんでもう予約が始まってるんだよ・・・。

 まあいいや、きょうはとりあえず飲みに行きます。

2013年1月21日 (月)

 新刊「貯金ゼロでも幸せに生きる方法」(講談社プラスα新書)本日発売です。書店に並ぶのはたぶん明日ですが、アマゾンでは売られています。毎度ながら発売日は「売れるかなあ」という期待より、「やっとここまで来たか」というのが正直な感想。今回はそれにしても疲れました。
 肝心の内容ですが、いままで貯金などしたことのない私が完全に開き直りました(笑)。

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2012年11月15日 (木)

 書店で偶然に守屋淳さんの新刊を発見し「おっ」と購入。喫茶店で読んでいたら中に自分が出てきて「おおっ」とびっくり。大変だ、これではモテモテになってしまう。

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20代の”生きる武器”中国古典の言葉」守屋淳著、三笠書房

2012年11月10日 (土)

 阪本啓一さんの新著、「「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く」。を読み終えて、菜根譚の文章を思い出した。

「卓越した文章とは、とくに奇抜なところがあるわけではない。
 ただ、書き手の思いが読み手の心に素直に届くだけである。」
                     菜根譚より

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 マーケティング分野では「書き手の思い」を感じさせる書き手が意外に少ない。
 阪本さんの本はこれまでも「書き手の思い」の非常に強いところが特徴。
 相変わらずやってくれますね、とはエアロスミスの新譜に抱いたのと近い感想。

 この本の真骨頂は「フォーカス・マーケティング」という、もっともタイトルにふさわしいフレーズを本のメイン・タイトルに用いていないところ。これだけキャッチーで強いタイトルがあれば編集者さんから「これ、タイトルに使いましょう!」と提案がきて不思議はない。
 しかし阪本さんはこれについて本文で「言葉が一人歩きするのはいやだ」と宣言している。昨今、書籍のマーケティングにはネーミングが最も重要だというのに。
 きっと編集者は困ったにちがいない。(以上、私の想像に過ぎません)
 「売らんかな」という流行に乗せられると腹が立つ。
 かといって自ら「かくありたい」と我を通しすぎると売れない。
 現代の著者が抱える矛盾と葛藤を、秀逸なタイトルと中身で解決したこの本には心から拍手を贈りたい。
 いまのマーケティングが向かうべき方向を「たった1人」と表現した感覚には大いに賛成。

 「行動(doing)だけではなく、その動機となるあり方(being)がとても重要なファクターになる。」とは本書に登場する言葉(P150)。
 こうした「書き手の思い」をbeingレベルで明確なカタチにして、結果として本が売れているところが阪本さんのスゴさ。

 そんな阪本啓一さん、私から見ると
「同じ山の頂を目指して、ちがう場所から登山している仲間」
 のような感覚がある(僭越です。すみません)。
 はるか向こうの方に山を登る阪本さんの姿が見える。この本を読んでそんな感覚があった。登るルートは違っているが、こちらも上を目指して頑張ろう。そんな気持ちになった。
 こうして「違うルートで登る登山仲間」がいるというのは心強いものだ。
 道は違えど同じ方向に向かって進んでいる安心感、信頼、友情。
 山頂へ登る道のりは何通りもある。道が違っていてもいい。
 ただ自分の決めた道のりを途中で変えてはいけない。それをやってしまうと道に迷う。
 自分は自分の道を進んでいくことにします。
 阪本さん、そのうち山の頂上で会いましょう。

 ・・・・・といいながら、早速来週11/17(土)は2人会であるが。
  http://www.yasuhiro-tanaka.com/school/live/20121117_practical.html

 講演会にいらっしゃる方、阪本さんの新刊をご持参ください。
 サインしてもらえると思います。オレも持ってこ。

2012年6月14日 (木)

 明日は新刊原稿が届いて最終校正。憂鬱。気持ちは次の本に向かっているのに、過去の文章に戻って校正は正直つらい。機会があるかどうかは分からないけれど、編集者さんと次回作について相談。「こんどはこうすれば面白いですね」と盛り上がったものの、やや間があって強烈な違和感。「たしか元々、こういう本をつくる予定でしたよね?」

 そうなんです。当初は「こういう本」の予定だったのが、書き出したら違うほうに行ってしまい、なぜかそのまま一冊になってしまった。本当はそのことに今さら気が付きました。
 こういうのを「筆の勢い」とでも言うのでしょう(?)。
 落語的にいえば、
 「気持ち良く『まくら』を話しているうち、落語やるの忘れてしまった」
 お客さんは気が付いていないけど、本人は愕然という状況。
 
 講演で調子に乗って「まくら」を話しすぎるのはよくありますが、とうとう本でもそれをやってしまったということでしょうか(笑)。

 そんな私の「まくら」本、順調に校正が終われば来月下旬、講談社より発売になります。
 「この先、会社に寄りかかっていたらロクな人生になりませんよ」という内容です。

 この本、もうアマゾンで予約が始まっているらしく、立川寸志さん(44歳で脱サラして落語家になった男)から「予約しました!」と便りが届きました。
 寸志さん、ありがとう。
 ただ、本のタイトルから分かるとおり、あなたにはもっとも不必要な内容だと思うのですが・・・。 

2012年2月23日 (木)

 「すっごくいいですよ。」と編集者(女性)に勧められたマンガ、益田ミリ作「すーちゃん」。周りの女性に聞いてみたら全員知っており、男性に聞いてみたら全員知らなかった。私も知らなかった。これは読まねばなるまい。で、読んでみての感想・・・・・あかん。すごい。まいった。

 女性特有の感性の鋭さなのか、男ではこうしては斬れない。
 カミソリの鋭さとでも言うべきか。結果として今という「時代」がスパッと切り取られている。その手法見事にして断面鮮やか。音もせず血も出ず。しかもわざとらしくなく自然。おそらく無意識で表現できるのだろう。無意識の天才。
 それに比べて、われわれ男はノコギリでぎこぎこやっている野郎ばかり。ロジカルシンキングにコーチングに戦略に会計、がちゃがちゃぎこぎことうるさい、見苦しい。
 (うまく感想を表現できていない私のこの文章こそ、いちばん見苦しい)

 「すーちゃん」シリーズ。編集者には「脱力できますよ」と勧められましたが、私の場合、斬られて血だらけになって貧血でぶっ倒れてそれで「脱力」というかんじ。
 献血したようなすがすがしさ。本当にまいりました。(献血したことはありませんが)
  すごいねえ、この著者さん。そして愛読している読者は幸せだねえ。

2011年3月 8日 (火)

東野圭吾さん最新作、「麒麟の翼」。

舞台が日本橋だと知って昨日購入、読了。

いつも散歩で通る地下道で起こった殺人事件。
それにしてもこの日本橋の麒麟にそんな意味があったとは。↓
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(こうして写真を撮っても高速道路が邪魔やね)


さてこれから麻雀だ。
麻雀の日は仕事の進みが早い。

2010年5月11日 (火)

「いつもは読まない本」を大量に買ってきて読んでいます。
そんな中からメモ代わりに。

がんの正体」中川恵一著 PHP

そのタイトルに惹かれて購入。
読む前、自分なりに「がんの正体」について想像してみました。
どこからか沸いてきて増殖する「ショウジョウバエ」、
あるいは米びつにいて薬でも死なない「米虫」のようなものだろうか??

・・・・まったく想像とは違いました。がんの正体は。

がんの正体は外敵でも何でもなく、「細胞のコピーミス」だそうです。
体内の細胞が細胞分裂するときに起こるDNAのコピーミス。
文書のコピーを重ねるとだんだん汚くなってきますが、あのシミだったわけですな。

ふつう細胞は52回しか分裂できないのに、がん細胞は「無限に」分裂を繰り返し増殖するそうです。
大きくなって、転移して・・・。
本人が死ぬまで死なない無限の命、これが「がん」。まるでどこかの会社の労働組合みたいだ。

・・・そうだったのか。

私たちの体内、がん細胞は毎日5000個できているそうです。
でもそれは免疫細胞によって殺されるので、私たちは元気でいられる。
しかし年をとって免疫細胞が衰えると、がん細胞が殺されずに増えてしまうわけ。
だから長寿国の日本で「がん」の死亡理由が多いのか。

コピーにコピーを重ねるといえば、日本の企業にもよくある「前例」「対前年比」好き。
これも前のやり方を重ねて重ねてやっていくうちに妙なことが起こりはじめる。
嗚呼、恐ろしい。

そんな、私にとってなんともホラーな1冊でした。

2010年4月 5日 (月)

満開の桜に新入社員、なにもかもが新しい4月。
ようやく今週、私の新刊が発売になります。

今回は「落語的な会計の本」を目指してみました。
といっても別に落語のネタが登場するわけではありません。
あくまで私のなかでの「落語的」を追求したものです。

私にとって落語のなかにはありとあらゆる学びがありました。
そのひとつが「表現の柔らかさ」です。
今回は書籍という活字の世界にて「柔らかさ」を表現すべく、講義形式を採用してみました。実際に受講者を集めて講義を行い、それをもとに私が原稿を書くという「講義ライブ本」です。

これは、どうすれば落語的で柔らかい表現ができるかと自問自答した結果です。

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上手な落語家さんの表現の「柔らかさ」というのは大いに刺激的です。
正直、感心を通り越して落ち込むほどです。
まくらのネタとか、落語の演目とはちがうレベルの柔らかさ。
よくビジネスマンが落語のネタを真似してウケなかったという話を聞きますが当たり前。
ネタというコンテンツじゃなくて、人間表現の柔らかさなんですから。

でも、この「柔らかさ」というのは「わかりやすさ」と根本的に異なる面を持っているように思います。

よく見かけるパワーポイントで作ったわかりやすいスライドや、図解が多いビジネス書は私にとって幼稚なだけで、まったく柔らかさが感じられません。
パターン化による効率化や相手を舐めた手抜き感がむしろ「硬さ」となって、すごくイヤな感じを受けます。
(まあ、それが世間的にウケている事実を否定はできないんですが)

最近そういったモノから離れて自分の道を追求しています。
あれだけ不自由なシチュエーションで戦っている落語家に負けてはおれん。

はやく今回の本の方向性でIFRS(国際会計基準)について書きたいのですが、IFRSの場合、ネタそのものに力がありすぎるので、どんな下手くそが書いてもそれなりのカタチになってしまうんですね。それが怖い。

いまのところネタのパワーに頼らない表現力を身に付けるべく修行中です。
こと原稿について、この修行はまだまだ始まったばかり。

2009年12月14日 (月)

電車の中で嬌声を上げる酔っぱらいたちに、「うるさい」と怒鳴りたくなる瞬間がある。
実際に叫んだことはないが、もし叫んだとしたら車内では「叫んだのはどんな奴だ?」と私の風体が見られるだろう。
で、イカレているふうだったらおとなしく黙る。弱そうだったら「ウザい」と見下す。
酔っぱらいにとって何を言われたかという内容より、「どんな奴に言われたか?」という他者が重要。
酔っぱらいは「誰に言われたか」だけには、どんなに酔っていても敏感。

正論は正しいから正論である。
でも、正論は正しいのに、正論を言う奴は正しくないという現象を目にする。
正論だからこそその中身でなく、誰がどの場でどうやって語ったのかが重要。
正論を振りかざされたほうは内容でなく、「正論を持ち出す人」について常に敏感。

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そんな不可解な疑問を持っていたところに衝撃的な1冊。
日本辺境論」(内田樹著)新潮新書

「つねにその場における支配的な権力との親疎を最優先に配慮すること。これが軍国主義イデオロギーが日本人に繰り返し叩き込んだ教訓だったからです。(中略)
とりあえず今ここで強い権力を発揮しているものとの空間的な遠近によって自分が何ものであるかが決まり、何をすべきかが決まる。これは決して遠い昔の物語ではありません」
(同書P42~44から引用)

「外部にある『世界標準』に準拠してしか思考できない私たち。教化的にふるまえない私たち」をどうやってその呪縛から解き放つかが問題になっているときに、「どこに行って誰に訊けば、やり方を教えてもらえるんですか?」とつい訊いてしまう。それが世界標準準拠主義なんです。
指南力をもつメッセージを発信するというのは「そんなことを言う人は今のところ私の他に誰もいないけれど、私はそう思う」という態度のことです。
(同書P98~99から引用)

最近不思議に思っていた多くのことについて示唆をもらった1冊。
「そうだったのか」という安易な解答は得られないが、「もしかしたらそうかも知れぬ」と思考の前提を否定される思い。
発見であり、悔しくもあり、それがまた痛快である本。
すくなくとも安易なビジネス書が流行り、IFRSブームが起こる理由はこの本で腑に落ちた。

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著者、内田さんの講演会があったので行った。
本だけで十分な刺激だっただけにおそるおそる出掛けたところ、ご本人は気さくなダンディーでほっとした。
しかし思考のネタやヒントは持ち帰れないほどたくさん。

内田さんは1984年が日本の転換点かもしれないと話されていたが、私も大学生だった1984年当時、妙な時代の風を感じた記憶がある。それで就職活動をやめたのでよく覚えている。
きっと村上春樹がこの年を選んで2つの世界が並び立つ小説を描き、ターミネーターが1984年に舞い降りたのは偶然でないだろう。

また内田さんの話をぜひ聞いてみたい。

2009年11月 4日 (水)

私はアンケートというものにほとんど興味がない。お客さんの反応を見ればだいたいわかる。
無理して書いてもらわなくても、ちゃんとした意見はちゃんと耳と心に届く。
だから放っておいていいのである。

・・・と言いながら、届いたものをここで披露するのは気が引けるのだが、でもやっぱり書きたいので、本人の許諾も得ないで書いてしまおう。

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先日、「企画のネタ帳 30キーワードで楽々ネタ出し!」という本が著者の山口照美さんより届いた。本が届くのは珍しいことではないが、私は山口さんとは面識がない。出版社との係わりもない。
不思議に思って拝見したところ、山口さんが私の本を読んだ縁で感想と共に、初めての著書を送ってくれたらしい。

「企画のネタ帳」を読み始めた。年中、企画のことを考えている私は余裕を持って読み始めたが、途中からだんだん引き込まれ、そして後半、突然に盛り上がりがやってきた。

彼女が子どもだった頃のエピソード。お母さんが手作りのキレイな通帳をつくっておカネを預かってくれたそうだ。お母さんがおカネに困って娘の小遣いを狙ったとわかったのはずっとあとになってのことらしい。そんなカネのない状態でも、娘のマナーなどはちゃんと教えてくれたお母さん・・・このネタの部分、圧巻。企画の本なのになぜか不意を突かれて胸が熱くなる。

いまのような時代を生きるには、貧乏や不幸を笑い飛ばす落語を聞くのが一番。それとともに、貧乏ぐらい「工夫で何とかしてしまう」親をもつことが子どもにとってどれだけ心強いことか。
冬のボーナスが出ないくらいでビビっていちゃあ、子どもが太く育ちません。なんとかファミリーとか、なんとかキッズという雑誌を読むまえに「工夫できる」親にならないといけません。
せめてわが子はいい学校に・・・・では工夫なさ過ぎ。子どもが偏差値バカになるだけ。

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ここのところ、中小企業の経営は本当に厳しい。そんな中小企業の経営者に相談されても掛ける言葉がなく、実は少々めげておりました。

でも、このお母さんのエピソードで私も思い返しました。ダメだと思っても工夫、工夫、ナンボでも工夫の余地はあるはずだ。簡単にめげてはいられません。

私のつまらない会計の本に丁寧な感想を添えて新刊と共にお送りいただいた山口さん、感謝です。そしてそんな彼女を育てたお母さんに心から拍手。
こういう感謝は次の世代に向けていかないとダメですね。がんばろっと。

皆さんもぜひご一読ください。とくに父親、母親の皆さん、やられます。

2009年9月 4日 (金)

昨夜、酔っぱらってブログを書いた本日の朝、日経新聞で自分の新刊広告を発見。
「大事なのは本の売上げじゃない!」と書いた矢先に、目立つ広告を見て気まずい思い。

てきとうにピンフで上がったら、親が役満張ってたのを見てしまったような気分。
・・・この夏はずっとこんなかんじです。リズム悪し。関係者の皆さま、申し訳ない。

新刊は「12日間プログラム 決算書トレーニング」日本経済新聞出版社刊

「決算書」ではなく「トレーニング」に力点を置いた本。私の血と涙のトレーニングを元にした会計書です。
身体の引き締めと会社の引き締めを比べてみました。読んで痩せられる(かもしれない)不思議な本です。

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リバウンドどころか、まだ痩せ続けています。
新聞などで顔写真が出るたびに「身体は大丈夫か」「何の病気だ」「メシは食っているのか」と心配されています。

友人諸君よ。君たち、心配している場合か。私はメチャクチャに元気だ。
駅でエスカレータを使うことはない。「ふ、メタボ行列め」と横目で笑いながら階段を駆け上がっている。
体脂肪率はもうすぐ半分、身体が締まってスーツも全部買い換え、とんでもない大損だ。
これを新刊の印税で取り戻すしかあるまい。

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身体が元気であることが喜怒哀楽を激しく感じられる原動力なのかもしれません。
元気がないと明るく怒ることもできず、ジトッと暗くなるばかりだからね。

2009年7月 1日 (水)

御立尚資さん(ボストンコンサルティンググループ日本代表)の新刊経営思考の補助線(日本経済新聞出版社)発売!
御立さんの思考とともに懐の広さを学べる、興味深い1冊です。
・・・・というか、思考より懐の広さをこそ学ぶべき本です。
読みかけたのを我慢して、週末にでもじっくり腰を落ち着けて読みたいと思います。
昨年12月の「まぜるな危険」の打ち上げから出版企画が進んで出来上がった本。
危険ではないですが、縁の広がりがうれしいですねえ。

丸善本店にてご購入の方、御立さんの無料講演会&サイン会(7/22)の特典があるそうです(先着順)。
詳細は → こちら

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御立さんと相談の上、9/7「まぜるな危険2」のはじめに
「究極のビジネススキル、落語」(仮)
というトークショーを行うことになりました。

ただ笑っている場合じゃもったいない落語。
ビジネスに活かす落語の魅力について、私と御立さんがトークすることにしました。
へなちょこビジネススキル野郎たちに聞かせてやりたい。これはいくらでも語りまっせ。一晩中でも。

「まぜるな危険2」は

第一部:「究極のビジネススキル、落語」(トークショー)
第二部:田中(ソロ講演)→御立(ソロ講演)→喬太郎(ソロ落語)

という構成になりそうです。
「思考の補助線」という本を出されては、御立さんを真ん中にして補助線引いてもらわないと(笑)。

2009年5月24日 (日)

ぜひともゆっくり落ち着いた時間で読みたい。そのときまではと、大切にとっておいた小説。
「The Long Goodbye」(レイモンド・チャンドラー著、村上春樹氏の新訳)
を一週間をじっくりかけて読む。

20代の頃、清水俊二氏の訳で2回ほど読んだ覚えがある。
若い頃読んだチャンドラーやパーカーの小説は刺激が強すぎた。
性格や思考回路にまで相当の影響を受けたが、今回はストーリーを忘れていたことで全く新鮮な気持ちで読むことができた。

清水氏の翻訳とはまったく違った味わいで甦るチャンドラーの名作。こいつはすばらしい。

翻訳した村上春樹氏の日本語感覚がすごいのか、それとも一生に数作の寡作家チャンドラーの筆のなせる技なのか。
これぞ時代も国も超越してしまう、筆の力。

途中、読み終えるのがもったいない、くやしいと思った。
こんな本には人生で何冊も出会えるものではない。
同じく村上氏の新訳「Farewell, My Lovely」がすでに書店に並んでいるのが心の救いです。

2009年4月 1日 (水)

私の「経営がみえる会計<第3版>」(日本経済新聞出版社)と喬太郎さんの「落語こてんパン」(ポプラ社)は、
ともに本日2009年4月1日発売となりました。偶然です。嬉しいです。

アマゾンをみたところ現在は両方在庫切れですが、そのうち入荷すると思いますので
ぜひ併せてお買い求めください。

併せて読めば、数字と笑いという、現代の2大武器を手に入れられます(かもよ)。

きのう「怒ったぞ」と書きながら翌日こう書くのもナンですが、私は自分自身かなり神経質な人間だと自認しています。
神経質だからこそ、いろんなところで怒るわけですけどね。

それと関係あるのかないのか、人と接するときにも「その人が神経質かどうか」はなんとなくニオイで感じてしまうところがあります。
でもあんまり自分より神経質だな、と思う人には出会ったことがありません。

しかし客席から1、2回落語を聞いただけで、「この人は自分より神経質で繊細ではないか?」と思ったのが柳家喬太郎さんです。
誰にそういっても「ええ? あの喬太郎さんが神経質? 信じられない!」
と返されます。
そう見せているところが繊細なんだって。わかんないかな。
ふわふわした笑い、人情モノで垣間見られる繊細さ、ときとして開き直った狂気が一緒くたなところが喬太郎の魅力。

その喬太郎さんの初の著書が発売されました。
柳家喬太郎著「落語こてんパン」ポプラ社刊

毎回古典落語について書いた連載を一冊にまとめた本です。
さすが肩の力が抜けた古典落語解説。
落語を少々聞いたことのある初心者には勉強にもなる本です。

ほんわかしたなかに、ときどきピリッとした空気が伝わる喬太郎流。

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私はこの本を別のことを考えながら読んでいました。
ああ、こうやれば連載が続けられるんだ、って。

意外に締め切りの早い連載原稿というのはプレッシャーが強いです。
実は私、単行本の原稿の遅さに自分で耐えきれず、某D社の連載を断る連絡をしたばかり。

喬太郎さんの本を「この手があったか」という思いで読みました。
もっと早く読んでいれば、某D社の連載を終わらせなくて済んだかも?
という気の迷いも生じたりして(あくまで気の迷いです)。

P.S. そういえば4月1日といえば人の本の紹介している場合じゃなく、自分の本も発売だった気がするが・・・。まあいいや。

2008年9月23日 (火)

先日、新幹線のなかで読んだ本。

「人生は勉強より『世渡り力』だ!」 岡野雅行著 青春新書

有名な「痛くない注射器」をつくった職人、岡野さんの本。
この本、最高です。とくに自営業・中小企業の社長にとっては。

自営業の自分にとっても、大企業との取引・付き合いというのは時としてストレスのタネでした。
自営業・中小企業というだけで見下す大企業の多いこと多いこと。
6人の町工場の社長、岡野さんは大企業にぜんぜん負けません。
この本には大企業に怒って送りつけたFAXの実物が掲載されています。
これがもう子どもみたいで、人ごとながら読んでいて嬉しくなりました。

最近は私も年を取って攻撃的で生意気になる一方、大企業の人は大人になってやさしく接してくれるので、トラブルはほとんど無くなりました(?)。

でも自営業・中小企業だからといって、ぜったいに大企業に負けてはいけない心意気。
そんなものを思い出しました。

ときに喧嘩腰の心意気は大事です。
それがいい仕事をする一番のエネルギーになるから。

2008年6月23日 (月)

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★☆☆☆☆ ビジネス脳どころか、ふざけるにもほどがある。 2008/6/20

By  山椒魚 (東京都) - レビューをすべて見る
最近流行の脳トレブーム、数字ブームにあやかったかのごとき安易なタイトル。
内容も著者を会計士だと信用して買ったのにひどすぎる。
浜崎あゆみの体重40kgとしておいて、「著者田中の目測による」とは何事であるか。
ふざけるにもほどがある。
こんな内容を出版するとは天下の日経もここまで落ちぶれたか、とがっかりした。

このレビューは参考になりましたか? はい・いいえ (報告する)


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・・・・・というような悪口をアマゾンに書かれるかもしれないな、と思いつつ先に自分で書いてみました。
単なるネタです。すみません。

1年ぶりの新刊、
「ビジネス脳を鍛える! 数字力トレーニング」 
田中靖浩著(日本経済新聞出版社)
週末から一般書店にも並んだようです。
でもこの本のプロモーションより、次の本の構成で頭が一杯です。

2008年5月 8日 (木)

ここ数日、アマゾンや楽天ブックスで大量の本を買い込んでしまった。
配達のお兄ちゃんたちの「あなた何者?」という視線が気になる。
しかしヤマト運輸はえらい。ヤマトのお兄ちゃんは私の本の読者なのだ。
それはともかく、ここ数日読んだ中から3冊のご紹介。

気づいた人はうまくいく!」阪本啓一著 日本経済新聞出版社 

→ ブランド・コンサルタント阪本さんの新刊。
  台湾で知ったのだが、すべてを漢字化する国でブランドを「品牌」と書く。
 「マナーのいい打ち手」のようだが麻雀とは無関係。牌というのは種類とか看板の意、「品のいい種類」という意味か。
 セルフ・ブランディングに名を借りた騒ぎすぎで品のない輩が増えているなか、品牌とは、なかなか味がある表現だ。
 この本を読んで感じるのは阪本さんの視線の角度、目線の高さ。何を見るかではなく、どう見るかという日々の積み重ねが「個性」を経て「品」をつくるのでしょう。
 安易な知識でなく「目線」を学ぶ本です。オススメ。

人体 失敗の進化論」遠藤英紀著 光文社新書

→私の好きなTom Waitsに「Bone Machine」という名曲がある。所詮、人間なんて骨の機械じゃないか、と。
 それを科学的に説明してくれる本。自分たちは「万物の霊長」だという思い上がりは気持ちいいくらいコテンパンに否定される。
 二足歩行を可能にするためにボロボロに改造された設計図。人間とはここまで奇妙な存在だったのか・・・。
 文系人間には面白すぎ、刺激が強すぎで、読み始めたら朝まで寝られませんでした。

『ニッポン社会』入門 英国人記者の抱腹レポート」コリン・ジョイス著 生活人新書

→これは理屈抜きに抱腹絶倒の書。英国人記者の日本体験記。
  あれだけ多くの人がぶつからないで移動する東京駅は現代の奇跡だという。
 日本で暮らしていると30回は「納豆は平気ですか?」と聞かれるらしい。
  また、電話を切るとき思わずお辞儀するようになれば日本通らしい。
 笑えるけど、笑ったあとですこし悲しい。

2008年3月12日 (水)

新しい企画の関係上、読まねばならぬ本が山ほどあり、義務の読書に疲れている。
そんなときだからこそ、「偶然の出会い」を求めてしまうというもの。

週末、書店で衝動買いした一冊の小説。江戸時代の奉公物語。

子どもを奉公に出す家庭の事情、孤独な本人の心情、預かる米問屋の商い状況。
そして世界でもっとも先駆的な先物市場といわれる大坂の米市場の描写。

ほーっ、へえー、なるほど、の連続。「藪入り」をいろんな立場から学ぶ。
勉強になりかつ元気の出る素晴らしい小説でした。
で、この小説のタイトルは・・・・・。

皆さんの「偶然の出会い」を奪うのは申し訳ないので内緒にしておきます。

2007年7月31日 (火)

コンプライアンス、内部統制を勉強するのにいい本はないか? とよく訊かれる。
そういうとき、きわめて真面目に1冊の小説を紹介しています。
空飛ぶタイヤ」池井戸潤著、実業之日本社

某財閥系自動車会社のリコール隠しをテーマにしたフィクション小説。
断っておくがこの小説はフィクション。

名門が故の驕り。内部政治ばかりに目が行く企業体質。
グループのメインバンクを含め、中小企業を見下す姿勢。
もちろんフィクションです、フィクション。たぶんフィクション。

関係者が読めば目を背ける内容かもしれない。
しかし中小企業のオヤジが読めば結構イケる小説になっている。
本気でコンプライアンスの根っこを考えたい人にとっては相当参考になる小説だ。
夏休みにご一読あれ。

2007年6月 8日 (金)

一日の仕事に心地よくもかなりの疲労感を感じた帰り道。
昨日Kさんから頂いた「空飛ぶ馬」(北村薫著、創元推理文庫)を読了。

女子大生の主人公と落語家さんの推理小説物語。
なんと探偵役が落語家さん。
そのふんわりと暖かい読後感に、今日、そして一週間の疲れが癒された。

ぜひ志の吉さんにも教えてあげよう。
(もし映画化されても志の吉さんに探偵役は無理そうだが)

ぜひ続編も読んでみたいと思います。Kさん、どうもありがとうございました!

2007年4月29日 (日)

北海道から帰ってきた途端、なんとなく気が抜けてしまい、ブログの更新すら億劫な毎日。
暇に任せてネットに書かれた先週4月22日(日)紀伊國屋ホール公演の感想を拝見していました。

あの公演で紹介した、私の大好きな絵本「パパラギ」をみんなが取り上げてくれていて、とても嬉しいです。
いまのような時代だからこそ、こういういい本が売れないといけません。

松山真之助さんのメルマガ「Webook 2007/4/27」
http://blog.mag2.com/m/log/0000000969/108496889.html

MACさんのブログ「PRESENT」
http://mac-miyata.jugem.jp/?cid=7

淺田義和さんのブログ「創造マラソン」
http://yoshikazu.asada.biz/archives/853

飛行機が好きな美濃焼エバンジェリストさんのブログ
http://minoyaki.jugem.jp/?eid=250

東京日記
http://ameblo.jp/mode-green/theme-10002216420.html

人材に関する情報玉手箱「Qたま!」ブログ
http://ameblo.jp/qtama/theme-10002722129.html

多謝。

2007年4月19日 (木)

仕事仲間というか、友人というか、飲み友達というか、騒ぐだけというか、なんというか、
とにかくそんな石野雄一氏が新刊
ざっくり分かるファイナンス」(光文社新書)
を出版されました。おめでとう!

本屋で買ってパラパラめくっていたら、あとがきに私へのザックリとした謝辞を発見。
義理堅い男だ、いしのっち。
どんな内容かは本屋さんでご確認ください。
みなさん、どうか立ち読みしないでさっくり買ってね。
内容の語り口は石野さんらしく優しいですが、内容はかなり濃い、いい本です。

同じ光文社新書では山田真哉氏の新刊「食い逃げされてもバイトは雇うな
と同時リリースらしく一緒に並んでいるのを見た。
こちらも雰囲気のあるイラストとともにかなり力の入った作品。
山田氏の数字に対する「新たな視点」が盛り込まれた労作です。
(新たな視点の提示というのは、読み手には分からなくとも、書き手にとってそれはそれは疲れる作業なのです)


いよいよこれから「会計・財務書2.0」時代のはじまりか!?

2007年3月17日 (土)

日経より3月26日発売の「右脳でわかる 会計力トレーニング」の見本が届きました。
すべて実際の会社を題材にした決算書の図形ドリルです。
サイズも表紙も会計本らしからぬ「脱力系」。中身も思いっきりカラフルです。
0317_1

この新刊発売を記念した「新刊記念講演会」を4月22日(日)13:00~紀伊國屋ホールで行ないます。
詳細はまた発表します!

「やばい」とか「エッチっぽい」という理由で本に載せられなかったQ&Aをプレゼントする「新刊発売キャンペーン」もやります。
詳細は私のHPよりどうぞ。
私本人はちょうど発売の時期、休暇で海外に逃亡するのですが、その間どうぞお楽しみください。

★ニノキン祭り 男:二宮金次郎伝(4月10日)出演:田中靖浩・神田京子・桑原滝弥★
の申込をHPで開始しました! 

2007年2月 1日 (木)

以前、取材してもらった某堅め経済誌よりアンケート依頼来る。
「ビジネス・プロフェッショナルとしてキャリア・アップに役立った本3冊」
を挙げてくれという御依頼。

意外に困った。
なんとなく自分の人生を振り返ってもビジネスプロフェッショナルとかキャリアアップって柄じゃないしなあ。

ビジネス書じゃなくてもいいというので、まじめに思い出して
・初秋(ロバート・B・パーカー)
・バーボンストリート(沢木耕太郎)
・人麻呂の暗号(藤村由加)
を書いておいた。

・・・・なんか変な選択。
振り返るに「ビジネスのキャリア」って人生で一度も考えたこと無いし。
ぜんぶ成り行き。いいかげん。

中学か高校時代に読んだ「マカロニほうれん荘」というマンガを挙げたかったけど、それは遠慮しました。
でも人格形成にまで影響を受けたと言えるくらい好きなマンガで、毎週笑い転げていました。

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その昔、はじめてソニーの出井社長をテレビで見たとき、「きんどーちゃん、そっくり!」と思ったのは私だけでしょうか。

2007年1月29日 (月)

ファンド立ち上げを企画されているKさんとのランチでコレドに向かうと、玄関で数年ぶりの知人Nとバッタリ出くわす。
(N、これを見ていたら連絡をくれ。またトランプやろう)

午後、今仕上がり間近の本の、次の本の打ち合わせ。
もう自分だけでは一杯一杯なので石野さん橋口さんに分担執筆をお願いしたのでした。
そんなわけでセブン田中、ウインダム石野、ミクラス橋口(古!)3人で密談。
とうとう〆切りを観念し編集者にお伝えする。
賽は投げられた。新たな苦しみよこんにちは。

昔PHP文庫から出した「儲かる会計・儲からない会計」を両氏とも知らなかったようだ。
仲良しの2人も知らないくらいだから、この管理会計ストーリー本あまり知られていない。
タイトルがまずかったか。
でも久しぶりにアマゾンのレビューを見てみたらすこし増えていた。
「それにしても、この上司の憎らしいこと。いるよなぁ。こんなイヤなやつ。」
というような感想を発見。
嬉しいです。ストーリーに凝った甲斐がありました。

・・・・・・以上、半分コマーシャルでした。

P.S. それにしても管理会計小説、なんとか経理の美樹ちゃんのベッドシーンまでは持って行きたかった。それだけが心残り。(しつこい)

2006年11月 3日 (金)

最近、電車の中などのヒマな時間に「風姿花伝」を読んでいる。
かなりハマってしまった。

「上るは三十四、五までの頃、下るは四十以来なり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その四より)

いわゆる芸の世界では、30代半ばまでに評価を得られなければモノにならない、40を超えれば落ちる一方だから、と厳しいお言葉。
何より「美」を重んじる芸の世界の話しだが、これは、現代のすべての仕事に通じる内容だと思う。
自分を振り返っても、人を見ても、30代に何を思いどんな仕事をするかはとても大切だ。

「ようよう年たけゆけば、身の花も、余所目の花も、失するなり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その五より)

40歳を過ぎたら、役者自身の美しさも、人から見た美しさも失われるものだという。
ゴマカしや遠慮など無しに、こう言い切ることが風姿花伝の潔さ。
だから40代には、後輩を助けるなど40代なりの生き方があるだろう、と。

後進へ権力を譲ろうとせず、醜い自己保身の言い訳ばかりを繰り返すような人間にならないように、もっとじっくりこの本を読もう。

2006年10月29日 (日)

忙しい日々に慣れすぎたせいで、少しの時間をも持て余すような心持ち。
人間がもつ、つらさにも「慣れて」しまう防衛本能が故か。
よくないなあ。

こんな休日はせめて掃除でも。
ダンボール数箱分の本を捨て、数箱分の本をブックオフに売りに行った。
本を整理する中、「いつか読もう」と思っていたなかから2冊を読む。

「秘すれば花」(渡辺淳一、サンマーク出版)
 →能を中心とした芸論書「風姿花伝」の解説
「ホーキング、未来を語る」(スティーヴン・ホーキング著 佐藤勝彦訳 角川書店」
 →ホーキングの前作「宇宙を語る」に次ぐ科学的未来論

どちらも素晴らしい。
しばらく新しい本を買うのを止めて、こんなふうに「いつか読もう」と溜まっている本だけを読もうかな。

2006年10月26日 (木)

ランチの約束にキャンセルが入ったので午前中は読書。

このブログにご本人から書き込みいただいた五十嵐貴久さんの新刊、
「パパとムスメの7日間」(朝日新聞社)

五十嵐さんの御著書はホラーサスペンス大賞を受賞した「リカ」からはじまって、以前このブログでオススメした「1985年の奇跡」(双葉社)などほとんど読んでいるが、時代を切り取る鋭さが増しているかんじ。

今回の「パパとムスメ~」は16歳の女子高生(娘)と47歳のサラリーマン(父)の心と身体が入れ替わるという物語。
この設定自体は何度か見たことがあるが、そこに現代の問題がさりげなく、しかし鋭くちりばめられているところがさすが五十嵐さん。

この本のテーマも親と子の「絆」。ゆっくり読みたい小説です。
みんな、内部統制やコンプライアンスの本の前に、こっちを読もうぜ!

2006年4月 2日 (日)

四半期決算ということで、この数ヶ月に読んだ中から素晴らしい一冊をご紹介。

    笑顔の絶えない人
    常に感謝の気持ちを忘れない人
    みんなの喜ぶ顔が見たい人
    いつも前向きに生きている人
    自分の仕事に「誇り」をもっている人
    「けじめ」を大切にする人
        ・
        ・
        ・
 という10人の章があって、本のタイトルは

 「私の嫌いな10の人びと」(新潮社、中島義道著)。

 言いたいことがひとつも言えない。政治家は国民を、会社はお客を「うわべ」では神様のように扱う。
 もうそんな嘘くさいことはやめようじゃないか、という胸のすくような内容です。
 私のような小物が、B-sideなどというブログで10年掛けても表現できないことを中島義道さんが一冊で言いつくしています。これを読んでブログを止めようかと思ったくらい(?)。
 
 もっともっと日本人は自分の頭で考え、自分の心で感じましょう、という主張。
 これは本当の名著です。私にとっては。

2005年12月16日 (金)

いたいた、身近なところに鉄っちゃんが。

松山真之介さんがこれまで書評メルマガwebookで発表してきた内容を単行本にした「仕事と人生に効く100冊の本」(秀和システム)を本屋で発見。松山さんのところだけ、平積みの山が「えぐれて」ましたぜ。もちろん私も1冊分えぐってきました。

事務所に戻って読んだところ、いきなり最初の1ページ目、田坂広志さんの推薦文に圧倒される。みんなも是非読んでみて欲しい。すばらしい。日本刀の切れ味を思わせる文章。

なーんと私の本も紹介されているばかりか、表紙にも写っているじゃありませんか! おおっ、しかもその横の方には阪本さん本人からこの前もらった「企画心」も。

本の中にはほかにも知人の作となる本がちらほら。
「こんな100冊のなかに選んでもらったり、著者の輪のなかに入れるなんて光栄だなあ」とありがたく感慨にふけったかといえば、決してそんなことはない。

松山さんはじめ、みんながこんなにがんばっているのに、オレはいったい何をやっているんだ、とだんだん腹が立ちはじめた。忙しいと言い訳して飲んでばかり、細かい構成をこそこそ直して誤魔化している自分に対して猛烈に嫌気が差す。かなり本格的に自分に対して腹が立ってきた。こんなことじゃいけない。断じていかんぞー。人の本を見て感心している場合じゃないぞぉー!

耳元でロッキーのテーマ曲が流れてきました。
田坂さんの文章に、ロッキーのテーマ曲。・・・・・・もう仕事が手につきません。今日はこれで店じまい。夜の飲み会もキャンセル。申し訳ない。
とりあえずこれからロッキーのテーマ曲に身を任せて、ジムに行って走ってきます。
気合いを入れ直し、本腰を入れて企画の再検討から。