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2016年9月16日 (金)

続・プレゼンについて

 売上を増やすか、あるいはコストを減らせば儲けが増えます。このうち「コストを減らす」ことに各社必死になっているには理由があります。そちらのほうが「頑張って結果が出やすい」からです。
 「売上を増やす」のは難しいですが、コスト削減は自らの頑張りで可能、そして結果が明確に出ます。よって不況になるとコスト削減のほうが流行るわけですな。

 先日の経験から、プレゼンも同じことが言えるによう思います。自らの頑張りで結果が出やすいところに努力を集中させている。

 まず資料がキレイに作られている。あとプレゼンテーターの話し方、時間配分などはかなり努力のあとが見られる。それは認めます。
 しかし、生まれて初めて3社のプレゼンを聞いた私の感想として、彼らは「一番大切なこと」を見落としていました。売り込みに一生懸命になりすぎて、一番大切なことを忘れていたようです。

 彼らは、「客席の様子をよく観察すること」を怠っていました。

 似たようなプレゼンを聞かされる側は、1社目・2社目・3社目となると、かなり疲れてきます。ならば話す側は、自分がトップの1社目なのか、真ん中の2社目なのか、ラストの3社目なのかによって、話の内容・展開・重点を変えるべきだと思います。
 私ならぜったいに変えます。当日まで順番が分からないのなら、トップ・中間・ラスト、どこに当たっても大丈夫なよう、頭の中ですべての順番についてシミュレーションを済ませてから会場へ向かいます。
 どれだけシミュレーションしても、当日の天気、会場の人数、男女比年齢分布、音響などは、当日そこに行ってみないとわかりません。そこでまた「観察」を行って、話の内容や構成を調整します。
 どっかの誰かが書いていましたが、観察(Observe)からはじめて方向付け(Orient)を行い、決心(Decide)して実行(Act)するOODA、ウーダというやつです。

 「頑張って結果が出やすい」努力に集中しすぎる傾向、そこでの危険は「自己中心的に陥ってしまう」ことにあります。そんな自己中心的、悪いPDCA的なプレゼン・トレーニングでは「客席を観察する」ことが忘れられてしまいます。
 一番の主人公は客席です。芸人プレゼンではそこを忘れてはいけない。くれぐれも自己中心的にならぬこと、気をつけましょう(自戒を込めて)。