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2016年5月12日 (木)

ニッポン・不況の風景 続き

 たくさんの反応を頂いた「ニッポン・不況の風景」の続き。
 景気が悪くなると努力しても結果が出にくいので、自らの努力を止めて「他人の足を引っ張る」輩が増えます。目立つスポーツ選手、政治家、芸能人たちの「どうでもいい失敗・ミス」は彼らにとって格好のネタ。成功者のアラを探し、こき下ろすことによって、「平凡な人生が一番」「何もしないほうがいい」と自分を慰めるわけです。テレビカメラに向かって「舛添、許せねえ!」と叫んでいる新橋のオヤジは、まあ、いいです。叫ばせておきましょう。
 ただ、そのような「アラ探し野郎」が仕事場に登場しはじめると大変。これはチームにとって非常に害が大きい。ゴキブリよりも早めに駆除しなければなりません。

 この国では、ずっと年を重ねることは「良きこと」とされていました。たとえば、江戸時代の「家老」といえば偉い人です。老中から偉くなると大老、「大老」が一番偉いのです。ではどうして年寄りが偉いかといえば、それはやっぱり「もの知り」だからでしょう。仕事のやり方、人間関係の調整、米の育て方、などなどお年寄りは仕事・生活のあらゆる経験と知恵をもっています。お年寄りは若い人にとって頼りになる存在だったのです。

 しかし昨今のネット環境は、「もの知り」の情報優位性を一気に破壊してしまいました。いまやお年寄りに聞かなくても、さまざまな情報を手に入れることができます。また世の中の環境が激変したことで、過去の経験や知恵が役に立たないことが増えてきました。
 こうなると「お年寄り・上司・お父さん」は大変。
 お年寄りは若者に対して「なぜ自分は尊敬されるべきか」を説明しなければなりません。
 上司は部下に対して「なぜ自分は偉くて給料が高いのか」を説明しなければなりません。
 父親は娘に対して「なぜ自分はいつも威張っているのか」を説明しなければなりません。
この説明がすべて難しくなってきているように思います。

 ここで年を取った人間には、開き直る、すねる、しがみつく・・・いろんなバリエーションがあるようです。
 もっともタチの悪いのが「下のアラ探し」をすることで自分の存在意義を示そうとする年寄り。会社で言えば、会議にて、若い人から出された企画書や提案に「ケチを付ける」ことで「オレは知っているんだぞ」と威張るオッサン上司です。

 さんざんケチばかり付けるくせに、「じゃあ、教えてくださいよ」と訊いても、何も出せない「文句付け」専門。「ケチを付ける=他人を下げる」ことでしか自らの存在を示せない上司、これは最低最悪です。しかも恐ろしいことに、好況から不況への転換に伴ってこれが確実に増えてきています。

 芸能人や政治家の批判で終わればいいのですが、「自ら努力しない輩」のアラ探しは、必ず弱い立場の「部下・子ども」などへ向かい、彼らの創造性とやる気と未来を奪います。残念ながら不況に伴って、これからそんな輩が増えていくことでしょう。
 人のアラばかり探すようになっちゃ、人生はもうおしまいですぜ。気をつけましょう、皆の衆。