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2015年6月 8日 (月)

やっと帰ってきたぞ!

 新刊を脱稿、感慨深い夜です。ちょうど3年前、医者に白内障と言われました。たぶん本当は「今はまだ病名の付いていないパソコン使いすぎ病」です。以来、光がまぶしくてディスプレイが見られなくなりました。ほどなく突発性難聴も発症、こんどは耳がポンコツになり、頻繁にめまいを起こすようにもなりました。

 手書き原稿を余儀なくされ、一気にペースが落ちました。ワープロに慣れると、なかなか手書きに戻れません。イライラするうえ、重い疲労がつねに邪魔をしてきます。

 実を申しますと、「もう書けないかもしれない」と絶望的な気分でいました。子どもの頃から「売れない物書き」になるのが夢だった私には辛すぎる状況。しばらく肉体的にも精神的にもまったく余裕なく、人にも家族にも、仕事についても寛容でなくなっていました。いくつかの大事なものも失いました。

 それでも何とかもう一度「書ける自分」を目指し、あらゆる手を尽くしてきましたが、とうとう帰ってきました。
 久しぶりに思い切りの書き下ろし新刊、来月下旬の発売です。もう目も体力もすべて大丈夫。ペースとやり方をつかみました。
 あとがきに書かなかったので、この場で思い切り叫ばせてください。

   「この場所に、やっと帰って来たぞ!」

 もう完全復帰宣言です。原稿で苦しむことができる日々。これを待っていたんだ。今宵は沖縄マンゴを肴に、大好きなBarbancourtラムを開けて、自分に乾杯。
 苦しめるって、なんて嬉しいんだ、最高だぜ、ベイビー。