実はむかついているマズロー
部下からの「・・・だそうです」や「・・・だと思います」ほど腹が立つ物言いはない。そこには「間違っていたらごめんなさい」というニュアンスが含まれているからである。
「・・・・だそうです」という間接話法に頼らず、元を調べて「・・・です」と言うように心がけてきた私からするとその手抜き態度は許しがたい。
しかしネット社会になって「原典に当たる」ことを誰もしなくなり、私のような人間が化石になってきたのも事実として感じている。
そんな時代だからこそ「原典に当たる」ことが貴重なのである。
本日は事務所にてエブラハム・マズローの読書勉強会。会計士の若い衆、そして飛び入り参加の仲山さん。おやつのマシュマロ・クッキーとコーヒー
「欲求五段階説」ピラミッドはマズロー本人の説ではなく、後の人間が作りあげたでっち上げであることが判明。彼は自己実現に至る欲求ピラミッドの図を見て、墓の下でむかついているのである。「オレはそんなピラミッド,はしらねえぞ」と。
事前に古典を読むのは大変だが、こういう勉強会は楽しい。
当日の欠席者たちから「申し訳ありません」とお詫びが届くのだが、お詫びしたいのはこっちで「参加してもらえなくて申し訳ありません」という気分。
来られなくて残念だったね、参加すればこんなに学びがあって面白かったのに。
そして欲求五段階説を解説する人たちを鼻で笑えたのにさ。
「参加した人間だけが楽しめる」これぞ勉強会・ライブの醍醐味だからしょうがない。
来月はマズローが自らの「自己実現」理論のヒントを得たであろう中国古典の勉強会が決定。こうしてどんどん本を読みたい欲求が広がり、感想を語り合えるのは本当に楽しいです。
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コメント
原典に当たる、ということは重要だと思います。(おっと、「思います」は禁句でした)
特に、インターネットで簡単に物事を調べられる環境は便利ですが、便利とは危険と表裏一体だからです。
インターネットの情報は玉石混交。孫引き、ひ孫引きが横行していますから。
ところで、中国古典とございますが、「四書五経」でしょうか。
最近思うところがあり、岩波文庫本で『大学・中庸』『論語』『孟子』を買い求め、読み返しています。
30年以上前の学生時代に読んで以来でして、今更ながらに目から鱗状態です。
勉強会のお話し、楽しみにしております。
投稿: 眠りの小五郎 | 2012年2月 3日 17:08
眠りの小五郎さん、嘘も誇張もなく、最近、「心ある人」はみんな古典に向かっているようです。不安定な時代であり、だからこそウソが横行していることに気がつき始めたのでしょう。こんどの中国古典はマズローからの流れで「老子」です。でも四書五経は個人的に勉強してみたいと思っています。
投稿: たなか | 2012年2月 3日 18:18
田中先生
ご返信有り難うございます。中国古典に見られる思想は、人間や社会、国家について考える際、大きな拠り所になると考えます。ギリシア・ローマの思想そしてキリスト教によって育まれた西洋と対極をなすでしょう。日本は神道、仏教そして儒教の影響を受けて栄えて来ました。勿論、老子の影響も受けています。宗教を超えて世界が対話する時、中国古典の思想は大いに役立つでしょう。宗教ではないですから。そして、中国古典に見られる思想の神髄は最早中国にはなく、日本に息づいていると思います。明治維新や戦後日本の復興を成し遂げた日本人の教養や学問の素養は、幼少より中国古典に学んだことによって鍛えられたと思います。
長くなって申し訳ありません。ご活躍をいのるや、切に!
投稿: 眠りの小五郎 | 2012年2月 4日 21:22