5年前のオレは若かった
後輩、平石君の簿記3級セミナーにゲスト講師でお伺い。
私はかつて「数字は見るな!-簿記があなたの会計力をダメにする-」というタイトルの本を書いたくらいですから、簿記の否定論者と思われています。
本当いうとあれは簿記そのものより「簿記を安易に勧める者たち」に文句を言いたかっただけです。
その後、あまりにも安直な簿記の否定論も見かけるにつれ、それにはそれで納得できないものを感じておりました。
最近は「簿記に良いも悪いもない」と優柔不断な立場を取っております。
もはや簿記など、どうでもええじゃないか。
重要なのは「学ぶ人にとって、それがどんな意味をもつか」という点だけ。
年間50万人以上が受験する簿記3級は会計教育の中で無視はできません。
検定試験で合格という結果が出ることはモチベーション上も極めて有効。
ならば簿記を学ぶとして、それを本人がどのタイミングで、どんな意味を持って学べば未来が拓けるのかを考えればいいだけの話です。
ただ、現実的に「簿記を受けさせられた」人はかなりの数字トラウマが残るのも事実。
どう前向きに、自分の勉強プロセスの中にそれを位置づけるか。
そんな漠とした思いを話したところ、受講者の方から「これから会計を楽しく学べそうな気がしてきました」とメール。
・・・・・それで十分、それが最高なんじゃないでしょうか。
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さて問題は5年振りに「数字は見るな!」の文庫化が決まったこと。
しかも締め切りまでもうすぐ。
砕けすぎた内容と文体は、いまの自分にはつらすぎる。
5年前のオレは本当に若かった。
この文庫は「気合いの入った若作り」のごとき、どうにも恥ずかしいものになりそうだ。
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