サラリーマンが知らない「自営業の殺意」
中小企業支援プロジェクト始動のため、後輩の実力派会計士K君と事務所で相談。
震災地をはじめ、これから厳しくなる中小企業経営を支援すべくアイデア出し。
しかしその前に我々には、仕事がなく困っている若手会計士に仕事の場を提供するという使命がある。
「仕事は自分で作るものだ」ということを、うつむきがちな会計士連中に見せてやるぜ。
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K君との打ち合わせに熱中し、気が付けば2時間半。
会議でこれだけ時間を忘れたのは久しぶり。
私は大の付く会議ギライです。
「新しい企画を考える」以外の「やるべきことがある」会議など15分もあれば余ると考えています。
だから30分が過ぎるとそわそわしてイライラしてきます。
(仕事関係者の皆さま、いつも不機嫌で本当にすみません)
それだけに、今日は長時間付き合わせたK君には「悪いな」と反省しました。
相手がK君のような自営業者の場合、年上・年下、立場などに関係なく、打ち合わせに1時間以上付き合わせると相手に「申し訳ないな」と感じます。
なぜなら自営業者・社長はその時間がなければ他の仕事・遊びをできるからです。
自由業と勤め人の最大のちがいは「時間に対する感覚」だと思います。
分かりやすく言えば、自分の時間が自由になるのかならないのかのちがい。
9時から5時まで仕事で拘束されている人は、私との会議が終わってもそのあと会社に戻って仕事がある。
だから「この会議を早く切り上げよう」という気合が感じられない(私から見れば)。
K君は、私との会議を終えれば他の仕事で稼ぎに行けるし、遊びにも行ける。
・・・・・このちがいは大きいです。
自分の時間を大切にしている自由業相手に「無駄に時間を奪う行為」は犯罪ものです。
私はつまらん営業訪問につかまったりすると、それが追い返すまでの5分でも殺意を覚えます(マジです)。
こうした「会議を短くすることに情熱を傾ける」自由業の本質はなかなか理解してもらえません。
お役所関係、金融機関系の方が打ち合わせで夜に来られることがあります。
決まって彼らは「営業時間外にすみません」とお詫びされるのですが、これも自由業からからすると意味不明。
「あなたがたは営業時間があっていいですね」と笑うしかない。
「営業時間外にすみません」の裏には「営業時間なら大丈夫」との心理があると思いますが、時間を取られるという意味ではどちらも全く同じ。
昼間だろうが深夜だろうが、「意味のある打ち合わせ」ならどれだけでも付き合うし、意味のない打ち合わせは5分でももったいない。
まったく常識がちがうようなあ、といつも苦笑します。
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先日、知り合いの大手出版社の編集長さんと飲んだ際、
「10年前、田中先生の事務所を初めてお訪ねした際、あまりのことに仰天しましたよ」
との衝撃的回顧。
有名作家さんなど多くの書き手を訪問されているその編集長さん。
オレは何をやらかしてしまったのか?とおそるおそる尋ねました?
「私、なにか失礼なことしましたっけ?」
「いやね、ペットボトルのお茶を紙コップで出されたんですよ。あれには驚きました~」
そんなの驚かれても・・・・。いまでもずっとそうだし。
きっとその編集長さんの著者訪問は「茶柱の浮かぶお茶とともに、のんびり打ち合わせ」というスタイルなんでしょうな。
すると私など、まったく大物感を感じさせない、忙しない小物に見えたことでしょう。
(その通りなんだけどさ)
教訓その1:自営業の時間を奪うのは、金を奪うより罪が重い
教訓その2:自分の常識が人にも通じるという「思い込み」はよくない
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コメント
社内自営業程度の位置づけの私にはその感覚は少しあるようです。
相談をしたいので会議に来てくださいとかいうくせに、特に準備もしないでやってきて、あわよくばこっちに考えてもらおうとする輩には「はい、準備してきたらもう一度話を聴いてあげるね」といって早々に引導を渡していたり。
それでも、相手が「自分は何をしないといけないのか」を理解していないので1時間くらいはすぐに奪われてしまうのですが。教訓その2は私も気をつけないと。
投稿: いーわん | 2011年5月 15日 09:40