不幸の針小棒大への戒め
【針小棒大】:小さい事柄、些細な事柄を大げさに誇張して言うこと。
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若かりし頃、年輩のオッサンたちが語る「得意げな成功談」が嫌いだった。
昔はそうかもしれないけど今はちがう、そしてオレはあなたとはちがうよ。
・・・・などと鼻白みつつ聞いていたものだ。
自分も「得意げな成功談」を止めておかねば、と自戒する年齢になった。
ただ、どうも様子がおかしい。
最近いくつかの会議に出て非常に気になるのが、オッサンたちの「得意げな失敗談」のほう。
成功談は影を潜め、「そのアイデアはもう試したけどダメだったよ」といった失敗談が目立つ。
これも日本の景気がゆるやかに落ち込んでいる証明なのだろうか。
事業がうまくいかないで失敗経験が積み上がっている事情は分かる。だからといって
「フランス料理を食ったけど不味かったよ。止めたほうがいいよ」
と言うが如し、失敗を針小棒大に語る姿勢はあまりに害が多い。
そりゃ、あんたのやり方で失敗しただけでしょうよ。と、正直な私は顔色が変わってしまう。
若い人間の企画・アイデアを年輩者が「自らの失敗談」で黙らせ、潰している光景は見るに堪えない。
これから考えを改めることにした。
酔っぱらった「成功談」はドンドン語ろう。それで相手が反発してくれればエネルギーになる。
しかし針小棒大に語る「失敗談」は相手を冷やすだけで何も生まない。
失敗は人から教えられるものでない。
自ら経験し、傷つき、起き上がるところに価値がある。
失敗できるうちはせいぜい失敗したほうがいい。老いも若きも。
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