馬とともに幾年月
30回目のジャパンカップが終わった。
最近競馬のことばかり書いている気がするが、競馬をして、酒を飲んで、本を読んでいれば幸せなのだからしかたがない。
まったく逃げ馬が見当たらないレース、稀に見るスローで直線ヨーイドンは見えている。
ならば勝つのはブエナビスタか、エイシンフラッシュか、ローズキングダムか。
賭ける気にならず子供の運動会を見る気分でのんびりレース観戦。
後輩Xの愛馬ブエナビスタの圧勝。
おそらくこのメンツで10回レースをしても7回はブエナが勝つだろう。こういう馬が強い。
その強さに感心しつつ、競馬新聞で1着賞金を確認。こんなにあるのか。
ふむふむ。Xの懐にはこれだけ入るのか(職業柄、こういう計算は猛烈に早い)。
どれだけ奢ってもらえるのかと想像して夢を膨らませていたら、まさかの降着。
私はテレビの前で唖然としただけだが、東京競馬場で正装のXはさぞや間抜けな顔をしていたことだろう。
強い奴に逆風がふくのは世の常なのか。。
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日本の馬たちが海外のすごい馬と戦うジャパンカップが始まって30年。
モンテプリンスを応援した第1回からよく覚えている。
あのころは「グローバル」なんて言葉はなかったな。「インターナショナル」だった。
いつからグローバルになったんだろう。
降着にしろなんにしろ、日本馬が上位独占だからすごいもんだ。
日本の馬はすごいけど、日本企業はずいぶん弱くなっちまった。
あと10年もしたら漢字の中国馬が勝ちまくる日が来るのだろう。
・・・後輩X、そういえば降着で繰り上がり1着になった馬の母親は「あの馬」じゃないか。
小さくてかわいかったあの牝馬。
あの馬がお母さんになり、その子供がジャパンカップ優勝だ。
われわれも年をとるわけだな。
降着を因縁などと考えず、競馬を楽しみつつ年を重ねた事実を喜ぼう。
ブエナはきっと右回りの有馬でも勝つ。
だから大丈夫だ、X。心おきなくおごってくれていいぞ。


