最後のランドセル
体調不良でご迷惑をお掛けしておりましたが完全に復調しました。
どうやら気管支の風邪から軽い肺炎を起こしかけていた模様。
元気になってわかる「呼吸」と「平熱」のありがたさ。
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家に帰ると玄関に宅急便で届いた箱。
何だろうと思ったら注文していたランドセルだった。
わが家にとっては3つ目のランドセル。3つ目にして初めての黒色。
これまではおじいちゃんたちが買ってくれたが、すでにおじいちゃんは2人ともいない。
おばあちゃんたちが貧乏になったこともあり(?)、とうとう3つ目にして自腹を切った。
あと2ヶ月ちょっとでわが家から幼稚園児がいなくなる。こんなに寂しいことはない。
理不尽で自己中心的、それでいて天真爛漫な笑顔にどれだけ救われたことだろうか。
どれだけ仕事で疲れても、こいつの破壊行為に遭うと考えるのがバカバカしくなった。
パソコンの液晶モニターはコンパスで傷つけられ、4,5台買い替えた。
夜中寝ているときに頭突きをくらい、夢の中で赤い火花が飛び散った。
なんどレストランで食器をひっくり返し、店員さんに謝ったことか。
・・・さいきんそんなこともしなくなった。
だんだん人の顔色を見て言うことを聞くようになった。
小学校に入るならそうでなくては困るのだけれど。
もうこれから君のような無茶をやってくれる人間はいない。
またオレの人生はカネを稼ぎ、使命と志が大切で、エコと思いやりも必要な、つまらない世界に戻る。
無茶といってもせいぜい飲んで暴れるか、2つ鳴いている大三元に振り込むくらいだ。
坂口安吾は「生命保険に入ったときが青春の終わり」と書いていた。
最後のランドセルが届いたいま、これで完全に青春の終わりなのかもしれないな。
ランドセルの空箱が墓石に見える。
寂しいがそれもまた世の成りゆき。そうでなくては困ること。
あと数回は一緒にチキンラーメンを食って、競馬場に連れて行くことにしよう。
posted at 23:55 in 日記・コラム・つぶやき
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