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2009年5月26日 (火)

想像力

改めてチャンドラ-作・村上春樹訳「The Long Goodbye」をパラパラめくりつつ、
「この小説は、どうしてこんなに面白いのだろう?」
と考えてみるに、これほど想像力をかき立てる小説は他にないからだと気が付いた。

ストーリーのスリリングな展開はさておき、フィリップ・マーロウをはじめとする登場人物たちが「どうしてこういうセリフを言えるのだろう?」と、彼が過ごしたそれまでの人生まで気になってしまうのだ。
仕草やセリフひとつに登場人物の生き様がにじみ出ている。
活字を読んでいるだけなのに、人物が頭のなかで勝手に動き出す感覚。

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ストーリー展開だけで惹きつけるドラマや、表現過剰でやかましいだけの俳優が多くなった。
以前は黙っている姿だけで感情を伝えてくれる、味のある名優さんがいたものだが。

最近のテレビではセリフまでテロップで流されることが多く見る気にならない。しつこすぎ。
テレビをつくるほうが悪いのか、想像力のなくなった受け手のせいなのか。

わかりやすいものごとは、ほとんどの場合、つまらない。

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