企業研修で会計を教える難しさ
27日夜に講師を務めた日経ビジネススクール「どう教える!? 会計力×数字力」特別講義
に出席したから方々からメールなど多くの反応をいただいています。
参加者が当初定員の2倍以上になり、急遽定員を増加させてもキャンセル待ち多数、
沖縄など遠方からも参加者がいらっしゃるという大盛況。
いかにこのテーマへの関心が高いかわかります。
企業の人事担当者や経営者の皆さん、「従業員の計数感覚アップ」について悩まれているようです。
個人向けの「数字に強くなる!」という書籍・雑誌は山ほどありますが、企業研修のメニューをどう組むかについては、またちがった独特の難しさがありますからね。
「会計・数字に対する重要性は百も承知だが、どんな研修を組んだらいいか分からない」
といったところなのでしょう。
簿記のように合格・不合格が明確に出るものならともかく、本来の数字の強さってそういうものじゃないですからね。
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私自身はこの分野に早くから取り組んできましたが、実際、数字に強くなる研修というのは難しいですよ。
いろんな苦労がありました。
数年前、某企業にて幹部研修を行っていたときのこと。
研修中に役員の方が怒り顔で「バーン」と飛び込んできたことがあります。
教室の外をその役員が通りかかったとき、教室の笑い声を聞いて
「こいつら、数字の勉強しないで遊んでやがる!」
と思ったらしいのです。
しばらく後ろで聴いてもらって「こういうのもあるんだ」と納得してもらいましたが、
怒られると思って本気でビビりました。
(もちろん今では笑い話、ご本人とも懇意にさせてもらっています)
分からないことや怯えていたものが「なーんだ、こういうことか」とAha!体験したときって、人間笑えるものです。
その意味では会計の講師も、芸人とちがった意味で「笑わせる」ことが仕事なんですが、そのことは企業の研修ではなかなか理解してもらえない。
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でも簿記だけやらせておけばいいのではない、ということがだんだん一般化し、
人事担当者が悩み始めたという事実自体、私はとてもいいことだと思います。
10年前を考えればそれだけで大いなる前進。
この分野についてはこれからも思考と経験を重ねつつ、大いに波風を立てていこうと思います。



