リゾートで人間失格:その3(完)
休みを楽しむには、実はかなり高い精神性を要する。
かつてわが国が週休2日制を導入したとき、多くのオジさんたちはすることがなく土曜日に会社へ向かった。
いまでも多くの人々が「休みが取れなくて」と愚痴っている。
それは事実だが、休みを取れたとしても「休みが楽しめない」状況にある。
オジさんたちは家族サービスでヘトヘトになるだけの精神的余裕しか有していない。
そんな貧乏性を「もういやだ!」と拒否したはずの私だったが、極めつけは最終日、マウナケア山に登ったときのこと。
一人で行こうとしたが、標高4200mの山頂にはツアーでしか行けなかった。
・・・・・そのツアーの道中でまたも順番を譲られてしまった。
しかもあとで聞けば、譲ってくれた老婦人は余命3年を宣告された肺ガンを患っていた。
ハワイ島にはパワー・スポットがあるとかでがんばって来たらしい。
・・・・・とうとう余命3年の人にまで譲られてしまった。
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どうしてそんなに焦って生きているのか?
「ここさえ乗り切れば・・・」って、それはいつになったら終わるのか?
おまえは何のために、誰のためにそんなにがんばっているのか?
帰国後に数日たっても自問自答の問いかけが止まりません。
際限なく上を目指すだけの人生って、人間というより飢えた鬼(=餓鬼)のようです。
人間というより、これでは餓鬼の人生。
そういうの、もう降ります。
みんな、効率的に急いで先に行ってくれ。どうぞお先に。
私は老人になったとき、のんびり歩ける心と身体があれば、それだけでよし。



