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2006年11月 3日 (金)

風姿花伝

最近、電車の中などのヒマな時間に「風姿花伝」を読んでいる。
かなりハマってしまった。

「上るは三十四、五までの頃、下るは四十以来なり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その四より)

いわゆる芸の世界では、30代半ばまでに評価を得られなければモノにならない、40を超えれば落ちる一方だから、と厳しいお言葉。
何より「美」を重んじる芸の世界の話しだが、これは、現代のすべての仕事に通じる内容だと思う。
自分を振り返っても、人を見ても、30代に何を思いどんな仕事をするかはとても大切だ。

「ようよう年たけゆけば、身の花も、余所目の花も、失するなり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その五より)

40歳を過ぎたら、役者自身の美しさも、人から見た美しさも失われるものだという。
ゴマカしや遠慮など無しに、こう言い切ることが風姿花伝の潔さ。
だから40代には、後輩を助けるなど40代なりの生き方があるだろう、と。

後進へ権力を譲ろうとせず、醜い自己保身の言い訳ばかりを繰り返すような人間にならないように、もっとじっくりこの本を読もう。

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