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2006年11月30日 (木)

今晩はドームのビリージョエル。
嬉しいことにステージ前の最前列!
近年、アルコール依存症、鬱病、交通事故というニュースばかりだったが見事復活。
昔とちがってバンドを楽しむ余裕と楽しさが感じられるライブ。
ギター・ローディーのあんちゃんまで1曲歌って場内大盛り上がり。

ふと気付いたが、ビリージョエルのCDを1枚も持っていない。
なぜかと言えば全部レコードで買ったからだ。

レコードが高くて買えなかった昔、FMレコパルで一生懸命好きなアーティストと曲を探し、赤ペン付けてから録音したものだ。
それがいまやネットで曲が手軽に買えるのだから時代は変わった。

なんでも手軽に手にはいることはたしかに嬉しい。
しかし「手軽」な便利さに慣れてきた我々が、その延長で安易な「わかりやすさ」を求めるようになってきた傾向にはものすごく危うさを感じてしまう。

「いま『ゆとり教育』のどこが悪かったのかが問題になっていますが、私が思うには、わかる内容しか教えなくなったことです」(AERA2006,12,4)

という高村薫さんの文章には大いに頷く。

すぐに分からないものを分かろうと努力すること、簡単に手に入らないものを手に入れるために苦労すること、前例に頼って表現しないで自分の表現を工夫すること。

これらのことを「成長」と呼ぶのではないだろうか。
情報をいっぱい増やして頭デッカチになることが成長じゃないだろう。
恐ろしいことにITの増殖と反比例して「成長」はどんどん失われてきている。
大人向けビジネス書、子ども向け教育書・・・
この模倣と安直と拝金主義のオンパレードはどうだ。
本当にヤバいなあと思う。

赤ペンで好きなアーティストの曲をチェックし、録音して何度も聞いたときの感覚を忘れないでおきたい。

2006年11月29日 (水)

石野さんとのジョイントセミナーに参加の皆さんからメール多数。
ブログの読者でもあるようなのでこの場でお礼。
「どうもありがとう。また会おうぜ!」

日中は打ち合わせ、打ち合わせ、打ち合わせ。
来年の仕事がおおよそ決まってきた。また今年とはちがった大変な1年になりそうだ。
来年1年の計画が考えるのが精一杯。
大企業のような3年の中期経営計画は立てられない。立てたくもない。
3年の計画など、言葉にして数値にした瞬間にウソ。
3年先の自分など、言葉と数値にならない心のなかにあればよい。

夜はクラプトンのコンサートを2列目で見る。
そこにクラプトンがいる、ライヴハウスのような不思議な気分。ウイスキーがないのが残念。

アンコールは「over the rainbow」無しであっけなく終了。
???という観客の雰囲気だったが、showでなくliveだからそれもまたよし。
何より間近で本人たちが楽しんでやっているのがわかって納得。
本人たちが楽しんでこそ継続できるというもの。

願わくばあと10年とは言わないからあと5年後にも武道館に来て欲しい。
そうすれば「レイラ」が流れるとギターを取りに行く息子と一緒に行くことができる。
今日の調子だときっと大丈夫そうでとても嬉しい。

2006年11月28日 (火)

「会計力×財務力」2日目、石野さんの講義終了。
石野さん、受講者の皆さま、お疲れさまでした。

そのあと懇親会。
「90%を先生から教えてもらって、最後の10%は自分で考えたい」
というメッセージがとても嬉しい。そうでなくちゃいけないやね。

懇親会を終えての帰り道、偶然、東京駅近辺で「会計×落語」に参加いただきお知り合いになったAさんと会う。
で、また2人で深夜まで楽しく飲む。

帰ってみればセミナー参加者からの心温まるメール。
なんとも得した1日でした。

2006年11月27日 (月)

日経ビジネススクール、石野さんとのジョイント・セミナー「会計力×財務力」へ。
1日目は私の会計力の講義。

また「ブログを読んでいます」と言われるのは嬉しいやら恥ずかしいやら。
大阪や福岡からわざわざお越しいただいた方も。
そうした方から「本を読んできました」と言われると背筋がピンと伸びる思いがする。
もうそろそろ会計の話しをするだけでは済まなくなってきたぞ。恐ろしい。

夜は知人のお誘いで、永田町のキャピトル東急へ向かう。
あと3日で建て直しのため閉館する、歴史あるホテルの高級中華料理。
なんと1万円で食べ放題。で、食べたメニューは・・・

1,冷菜 (あわびの煮物、フカヒレの煮こごり、蒸し鶏、くらげ)
2.フカヒレの姿煮
3.なまこの辛子煮
4.あわびの醤油煮
5.伊勢エビの卵白和え
6.北京ダック
7.蟹爪のフライ
8.あわびのクリーム煮
9.牛肉のオイスター炒め
10.つばめの巣のスープ
11.芝エビのねぎ炒め
12.鶏肉のカレー味炒め
13.五目おこげ
14.タピオカ
15.あんにん豆腐
16.ごま団子

・・・・・よくもまあ、高いものばかり。こんなに食うか、ふつう。
チャーハンとか餃子を頼もうとするも「高いのぜんぶ食べてから!」と知人に阻止される。
うーん、幸せってなんだろう。

それにしても、あと数日で閉館を惜しむ客と、それをおもてなしするホテルマンたちが醸し出す「これぞ良きホテル」というべき空気。
またひとつ昭和が消えていく。惜しい。

2006年11月26日 (日)

週末の日曜日、娘と2人でマインドマップのセミナーに出かける。
トニー・ブザン氏自らが子供向けに行うファミリー・セミナー。
前々から子どもに楽しいノートの取り方を教えてやりたかったのでちょうどいいと思って申し込んだ。

でも会場へ行く道すがら、銀座ウインズに寄りジャパンカップの馬券はしっかりと購入。
もちろんこれも必要な社会勉強。

いつも海外系のセミナー会場に来ると思うのだが、「会場の空気」のつくりかたがすごく工夫されている。
だから会場へ一歩踏み込んだだけで、そして開演しただけで、参加者の意識が非日常へと変化する。
しかも子ども向けのセミナーで先生が英語で話す外国人、これを楽しく成立させてしまうのだから大したものだ。
こういった演出、空気の作り方はぜひ見習うべきだと思う。
特に、会場を用意し、講師を呼び、受講者をたくさん集めればセミナーが成立すると思っているわが国ビジネス系のセミナー業者さんたちは。
まだまだ工夫の余地はいくらでもある。

セミナー修了後、娘とお台場近辺を歩きながらすこしマインドマップを復習。
加えて小学生にもわかるように三連単馬券の投資とリターンを解説しつつ、当たり馬券で2人で豪華な夕食。

2006年11月25日 (土)

ここ数日は何冊もの本を読み、映画を見まくる毎日。
しかし自分の原稿は一向に進まない。

小説「あの日にドライブ」(萩原浩著、光文社)を読了。
主人公はふとした失言から大銀行を辞めた43歳。会計士になろうと試験を受けるものの不合格。奥さんと子供との仲もよくない(・・・・・というリアルな設定。同級生の銀行勤めに読ませたい)。
タクシー運転手の安い稼ぎで食いつなぐ毎日。
そんな不幸せな日々のなかに昔の彼女を想い出し、ある行動に出る・・・、という物語。

五十嵐貴久氏の「パパとムスメの7日間」(朝日新聞社)に描かれていた化粧品大手会社、そして「あの日にドライブ」で描かれている大手銀行、どちらも会社組織の特徴や人間関係の描写がリアルで驚きます。文章から滲むさりげない風刺やユーモア。
両氏共に実際の勤務経験はないはずなのに本当にスゴイです。
これができるからこそ「作家」さんなのでしょうが。

かの島耕作の作者、弘兼憲史氏のエッセーで読んだ内容を思い出した。
松下に勤務経験があり、サラリーマン人生を知り尽くして書いているかのような弘兼氏、実際の勤務年数は3年しかないそうだ。
それどころか、3年で辞めたからこそ島耕作を描けた、と述べられていた。
3年以上勤めていたら、中立的な視線から組織を見られなくなる、ということ

たしかに同じ組織に長くいると、頭(思考回路)だけでなく、心(価値観)まで染まってしまうからなあ。
どんな組織に属し、仕事をしていても、ときどき立ち止まって外の新鮮な空気を吸うことはすごく大事なことですね。

2006年11月24日 (金)

こういう連休の合間というのは、みんなのんびりしていいですね。

今週、会計士試験の合格発表があったらしい。
いまは「きちんと管理された」合格発表ですが、私が合格した20年前などはすごくいいかげんでした。
売り手市場の当時、合格者が記載されている官報を監査法人の誰かが深夜にこっそり入手してきて、夜中の4時頃から合格者の自宅に電話をかけまくっていました。

だから当時の受験生は電話で起きれば合格、目覚まし時計で起きれば不合格、という緊張感あふれる状況だったのです。

・・・・こんな人生を賭けた最高にスリリングなシーンを黙って見逃せるわけはなく、発表当日夜中、用もないのに気の弱そうなヤツに電話をかけるといういたずらをしました。
懐かしい想い出です。

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●情報:その1
鎌田融彦さんという方が、会計・税金会計の情報サイト「インフォプラザ」を主宰されています。会計関係の資格、書籍などの情報が豊富です。
そこに今年の会計士試験の合格者・不合格者に向けてのメッセージコーナーがあり、私もメッセージを書きました。→こちらからどうぞ

●情報:その2
来年1月8日(祝:月)、TAC池袋校にて「会計士×落語家」公演で志の吉さんとお伺いします。女性限定のイベント、何と入場無料です!
私のお話と志の吉さんの落語1席、タイトルは「資格で光り輝く女性、資格でダメになる女性」。
詳しくはTACのホームページよりどうぞ、申込は先着順だそうです。

2006年11月21日 (火)

どうでもいい私のブログ1周年記念に暖かいコメントをいただいた皆さん、ありがとうございます。
おそらくはその後ろに多くの応援者がいらっしゃるであろうことを勝手に想像して喜んでいます。

ゆっくりとするため、書き込みスピードを落とすはずが、早速きょう面白いことがあったので笑いのお裾分けを。

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雨上がり、満員電車での帰り道。
混雑する車輌にて、若い女性のうしろで妙な動きをするオジさんを発見。

これは巷で噂の痴漢か?

と思ってよく見ると、そのオジさん、そうではなく、
私は痴漢ではありません
とアピールするために、荷物を持つ両手を胸の高さまで上げて、敢えて「降参」のポーズなのでした。
痴漢には冤罪も多いらしいし、最近はオジさんも大変なんだ、と感心しつつ、そのオジさんのポーズがどう見てもピグモンそっくり。

そう思った瞬間、こみ上げる笑いをどうにも抑えきれず、全身を震わせながら下を向き、必死になって笑いを堪えていた私でした。
(こっちのほうがよっぽど怪しい)

2006年11月20日 (月)

もともと勝手で個人的なブログですが、そのなかでもさらに個人的で失礼します。

よく見れば、昨日をもってこのブログが祝:1周年です。
これまで日記も書いたことなければ、いわゆる「継続」が最も苦手だった私にとっては快挙といえる1年。
おめでとう。誰も褒めてくれないので自分で褒めるしかない(?)。

で、この1年を振り返ってみる。
えらく激しい1年だった。
しかし正直に言えば、自分への消化不良と外への欲求不満で終わった1年。

まだまだこれからだ。しかし「急な成長」はよくない。
少しずつ、少しずつ、健全に、健全に、成長を目指すことにしよう。

いまの世の中、急な成長には必ず不可逆性があって、一旦成長してしまったものが健全に戻れる例がほとんど無い(ダンディー坂野、テツ&トモ、ギター侍などを参照のこと)。

芸人さんも会社経営も、そして人間そのものも、急な成長はむしろ不幸を呼ぶ。
急いで成長しなければならない必要はどこにもない。
スピードの速い世の中だからこそ、健全な成長が一番楽しい。

このブログを始めて、読者との触れあいが増えたこと、昔の知人が訪れてくれたこと、そのほかいろんな人たち連絡が取れるようになったこと。
このような「縁」が作れたことは本当によかった。

ブログ読者の皆さま、ぜひまたコメント欄、またはメールでご連絡をください。
なによりそれが「栄養」です。

・・・・・というわけで、1年の達成感に酔いしれてゆっくりします。
しばらく更新スピードが落ちるかもしれませんのでお許しを。

2006年11月19日 (日)

「学校は社会に適応する訓練の場ではなく、自分で考え、成長できるところであってほしい」
「みんなと一緒に、という『仲間イデオロギー』が曲者なんや。いじめ問題なんかがここから出てくる」

本日11月19日付け日経朝刊のコラム「春秋」から。宮本亜門さんと森毅さんの言葉。
同意。激しくうなずける言葉です。

いじめ問題に揺れる学校の対応や、教育基本法の審議を見ても「個性を認め育てる」風土とはかけ離れたものを感じる。

どうして学校が「自分で考え、成長できるところ」でなくなり、みんなと同じであることを求める「仲間イデオロギー」に汚染されてしまったか。

それは大人の社会がそうなってしまったからではないか?
多くの場合、子どもの置かれている環境は、大人が隠そうとしているイヤな環境の縮図である。

2006年11月18日 (土)

いまさらだが松坂大輔に60億円はすごいな。

アメリカのプロスポーツや映画といったこれまで「ドンブリ勘定」の代表だった業界に厳しい「採算性」が問われている傾向がある。

スポーツでいえばマネジメントの目的は「勝つ」ことは当たり前として、「儲ける」ことが要求される。
たしかにジャパンマネーの呼び水となる日本の大投手の獲得はビジネス上大きい。
レッドソックスは系列に放送局を持っているし。

しかし、投手の獲得は「勝つ」ための貢献はかなり大きいけど、「儲ける」ほうは60億の価値があるかどうか。
野手の場合には毎日試合に出るけど、投手の場合には時々だから、商売がしにくい。
さて、ビッグビジネスの行方やいかに。注目しましょう。

ところで「勝つ」ことも「儲ける」ことも両方まったくダメな東京の某球団はなんとかならないものでしょうか?

2006年11月17日 (金)

気分転換を欲しているちょうどいいタイミングで仙台への出張。
日本という国はこんなに小さいのに、仙台に行っただけで空気がちがう。
冷たい空気が肌と心に気持ちいい。
なんとなく誰とも話したくない気分なので1人で飲む酒もありがたい。

今日の金曜は講師の仕事。
目の前の受講者にのみ集中できる幸せ。

お金もらう仕事でリフレッシュしてちゃ申し訳ないけど、熱心に聞いていただける皆さんに熱心に話す、という時間で心が洗われたような気分です(?)。

帰りの新幹線ではビールも飲んでないのに心地よい疲れで寝てしまいました。
週末はすこし新企画のアイデア出しで頑張ることにしよう。

2006年11月16日 (木)

喜怒哀楽という4つは、どれかだけが突出すると本当によくない。

珍しく朝から晩まで、腹が立つことの連続。
小さなことから大きなこと。些細なことから深刻なこと。
嘘つきにゴマカしになあなあに時間泥棒。
心を抑えたら次、抑えたら次と、襲いかかるトラブル。
温泉のように噴き出す怒りの感情。

せめて小出しにしないで、いっぺんにきてくれただけよかった。
こんなのが毎日1個づつこられたら神経がおかしくなる。

オレも人間が小さいな、と思い知る最悪な一日。
しかし明日からに向けてひとつだけ自分への教訓。
「みんながやっている」という理由で悪事やごまかしを正当化する卑怯者になってはいけない。
それだけは絶対にいけない。

2006年11月15日 (水)

録画しておいたNHKのチャップリン未公開フィルムの特集を見た。
チャップリンの情熱、こだわり、怒り、苦悩。

1940年に撮影された「独裁者」。
最後の大演説の謎がやっと解けた。

「ヒトラーという男は笑いものにしてやらねばならない」というメッセージ。
いまの我々が学ぶところが多い。
チャップリンを見習って、もうすこし内部統制でも笑いのネタにするか。
明日のメルマガの問題も内部統制に決定。

2006年11月14日 (火)

11月14日は親父の命日だ。もう6年になる。

自分の親父を含め、あの頃、友人・知人の急死が相次いだことで、寝るのが怖くなった時期があった。
ここで眠ったまま、明日起きられないのではないか、という恐怖。
毎年、命日の前日になるとあの頃を思い出す。
毎年のように、明日、普通に目覚められることを祈る。

今年の14日、ありがたいことに、いつものように朝を迎えることができた。
しかし普通でなかったのは、なぜかチビに、のしかかられて目が覚めたこと。
目覚めれば目の前に悪ガキの満面の笑み。
起きて聞けばおねえちゃんも今日はなぜか学校が休みだという。

これはなにかのお告げだと思い(?)、子どもたちを連れて公園にいった。
講演でもなく公演でもなく、カネの稼げないただの公園(笑)。
平和な晴天の公園。たまにはこんな日もいいもんだ。

2006年11月13日 (月)

競馬を知らない人には分からないだろうが、嬉しくない当たりというものがある。
エリザベス女王杯の馬券が当たってしまった。
あくまで「当たってしまった」ものであって、ちっとも嬉しくない。

それが今日のような「1着降着による的中」というやつ。
1着入線した無敗の本命馬カワカミプリンセスが、道中の進路妨害で降着となった。
その繰り上がり(ホントは2位)で優勝した馬というのが私の買っていた馬。
儲かったから嬉しいかといえば、ぜんぜん嬉しくない。
だいたい本気で儲けたいのなら競馬などやらない。

無敗のGI連勝を自分のミスで止めてしまったカワカミの本田騎手は悔しいだろう。
きっとそれよりムカついたのは繰り上がり1位馬のジョッキー福永。
G1の晴れ舞台で「繰り上がり1位」で表彰されるなど、大恥もいいところ。
馬主や調教師の手前、ムッとする訳にもいかないし、無理に笑顔を作りつつ、
「本田の野郎、冗談じゃねえぞ~!(怒)」
と心の中で思っても、本田は年上。口に出すわけにいかない。可哀想な福永。

・・・・・が、しかし。

過去にJRA史上1回だけあった「G1降着」。
秋の天皇賞、武豊メジロマックイーンの降着だった。
そのレース、武豊マックイーン斜行のあおりを一番食ったのが本田のプレジデントシチー。
あのとき本田は、理不尽な怒りをマスコミにぶつけていた。
おそらく今晩、本田Jは後輩福永と妨害した四位に深くお詫びをしにいったにちがいない。

因果応報、運命はめぐる。
こと競馬に限っては、どうやら神様はいるようだ。

2006年11月12日 (日)

昨日、山陰からの帰り、30年振りにプロペラ機に乗った。
悪天候でなければ楽しめたかも。

乗り換えの伊丹空港、暇つぶしで見たテレビ。
葬式にて、遺体の「携帯写真」を撮る馬鹿者が増えているという。
テレビ局が行ったアンケートによれば、この行為は
「93%容認できない・7%容認できる」という結果だったそうだ。

遺族の目の前で、遺体の写真を撮ってもいいと考える大馬鹿が7%もいる。
数年前に感じた、すごくイヤな予感が的中してしまった。

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数年前、会計士協会関係の委員会で「知的資本」を研究した。
当時はまだ、知財(知的財産)やブランドの議論がそれほど盛んでない頃だった。

その後、一気に知財・ブランドといった「見えない財産」論が一気に流行していった。
物的な資産ではなくとも、権利やノウハウといった「目に見えない財産」にも価値を認め、これこそを企業の収益源泉と考えるべきだというお話し。

もちろんそのストーリー自体は、すごく納得できる話しである。
しかし私自身、これを研究していてかなりの不安を覚えた。
見えない資産をどうしたら財務諸表に掲載できるかといった、技術的な問題だけではない。
こうした「見えない資産」論が盛り上がった行方に漠とした不安を感じたのだ。
それはビジネスという枠を超えた不安だった。

ビジネスの論理中心に、見えない資産を重視する傾向が強くなると、これまで「モノ」に対して使ってきた考え方を「目に見えない情報など」にも使うようになる。
たとえば顧客名簿は盗んではいけない。モノとしてはともかく、カネを生む情報として顧客名簿の価値はすごく高いからだ。
だから最近の企業は個人情報を中心とした「情報漏洩」にピリピリしている。

モノと同じ財産権のような思考が、現代においては「情報」にも適用されはじめている。
・・・・・と、ここまではいい。

しかしまだまだ世の中では「モノ」と「情報」の区別は曖昧である。
本の万引きも、本を携帯で写すのも本質は同じ「盗み」だが当事者の罪の意識は違う。

最近は少しずつ、情報にも財産的価値を認める空気が出来上がりつつあるが、同時にイヤな空気が流れ始めた。
「財産権を侵害する情報取得(=写真を撮る)はダメだが、逆に侵害しないのなら情報取得はOK」
とでもいうような、言ってみれば「ビジネスの論理」が強くなりすぎてきた気がする。
すると反面で、「思いやり」とか「優しさ」が減ってくる。

とうとうこの国では、遺族の前で遺体を撮る無神経な行為が始まった。
キャーキャー騒ぐ女子高生だけの責任ではない。
私より年も食って、社会的地位もあり、お金も一杯稼いでいる立派なオッサンが「ここで携帯出すかよ~!」というタイミングで平然と写真を撮るのである。
あまりに堂々としたその振る舞いに、呆れてモノが言えない。
きっとビジネス界に生きる彼は思っているのだ。
「ここで写真を撮って何が悪いんだ!」と。

多発しているイジメ問題の根っこも同じところにありそうな気がする。
いまの子は物理的に傷を付けるようなイジメをやらない。
必ず心を狙って傷めつける。
「身体を傷つけていないんだから問題ないでしょう」といういじめっ子の言い訳が聞こえるようだ。

この国では「見えない資産」に注目が集まる裏側で、「見えない心」が押しつぶされそうになっている。

2006年11月11日 (土)

朝4時に起きて飛行機に乗り、山陰の街まで結婚式へ。

これまで結婚式というものを「結婚する側」でしか感じたことがなかった。
親の気持ちというのは向こう側だった。

とうとう親の気持ちがわかりだした。
そんな心に英一郎氏の秋桜(コスモス)はやばい。

ともあれ、すこしお調子者の新郎と美人の新婦、どうぞお幸せに。

2006年11月10日 (金)

天気のよかった昼間、交差点でボーッと立っていた私の目の前を、自転車に乗ったおねえさんが颯爽と走り抜けた。
ジャガーの自転車だった。

自動車に興味はないが、あのジャガーの自転車、欲しい・・・・。

2006年11月 9日 (木)

思い出してみれば、日常的にe-メールを使うようになってから10年も経っていない。
携帯だって10年前は高級なオモチャみたいなものだった。

あっという間、どちらも仕事に欠かせないツールになってしまった。
そして我々はメールと携帯の奴隷となった。
イライラした人たちの多いこと、多いこと。

先日、本の転載依頼をいただいた。
ご丁寧な依頼、それ自体はありがたいことだが、問題はその中身。

「・・・の・・・を・・・に転載させていただきたくメールしました。
 承諾は●月●日までにお返事下さい。
 それまでにご回答いただけない場合には、許諾いただいたものとみなして進めさせていただきます」

これが実話だから困る。いきなりのメールでそれはないでしょう(笑)。
こんなの、シャレでも思いつきませんわ。
でも不思議と本人を責める気にはならない。本人もハッピーだとは思えないんだよね。

こうした忙しない空気、なんとかなりませんかね。

2006年11月 8日 (水)

ここ数ヶ月、20代前半の若人と話をする機会が多かった。
最近、若年層の離職率の高さが話題になるが、彼らと話してみて「なるほど」と思ういくつか点があった。

彼らは大学卒業時、卒業したら「就職するもの」と思いこんでいる。
それは、そういう社会の合意なんだからしかたない。
で、「会社に入ってから仕事と人生について真面目に考え出す」のである。

たしかに堪え性がなくて辞めてしまう軟弱なお兄ちゃんもいるようだが、多くはきちんとまじめに考えた上で会社を辞めている。

大きな会社に入ってしまうと、「自分で仕事をつくる」という余地が少ない。
それは新人だから仕方無いとも思えるが、40代の課長だって昔と比べると「自分で仕事をつくる」経験が圧倒的に減ってきている。
彼らは若いなりに、そうした空気に気づいている。なんとなく歯車で終わりそうな人生を予感するようだ。

そして決定的なのは、会社の先輩たちに「楽しそうに仕事をしている見本が見当たらない」ことだと言う。
耳が痛い人が多いのではないだろうか。

2006年11月 7日 (火)

某企業では、個人情報保護の観点からカメラ付き携帯の持ち込みが禁止されたらしい。

某企業では、社外にパソコン持ち出しを一切禁じるお触れが出たらしい。

某企業では、社外にメールを出すとき、ccで上司にも出さないと送れないらしい。

某企業では、FAX送信をするとき、横で誰かに押す番号を確認をしてもらわないと送信できないらしい。

某企業では、トイレの個室にも誰かの付き添いがないと行けないらしい。

某企業では、トイレの扉が撤去されたらしい。

・・・・かくして、トイレに扉のない中国の田舎が「内部統制・コンプライアンス先進事例」として賞賛され、日本から視察団が押し寄せているらしい。

2006年11月 6日 (月)

内部統制関係の仕事の依頼をいただくものの、どうも乗り気になれない。
・・・・・・・。
本当に申し訳ないですが、いまの日本企業の内部統制・コンプライアンス対応は私にとって「壮大なギャグ」にしか思えないんですね。
だから内部統制・コンプライアンスをテーマにしたメルマガの作問ネタだけは豊富。
過激すぎて出せないモノも多いけど、こんなのはどうでしょう?
(明日のメルマガで使おう)

Q:エンロン事件をはじめとする数々の粉飾決算に激怒したブッシュ大統領が吐いたセリフは?

1 「聞いてないよ~」
2 「腐ったミカンがいくつかある」
3 「オオカミは生きろ、ブタは死ね」
4 「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」

A: 正解4:「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい
 エンロンをはじめとする米大企業の粉飾決算に怒ったブッシュ大統領は、粉飾などの不正を行う大企業を懲らしめるため、「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい!」と言って2人の議員に企業改革法の作成を命じた。
この助さん、格さんの米国名がサーベンス上院議員とオクスリー下院議員。両氏の名にちなんでこの企業改革法を、通称
「2002年サーベンス・オクスリー法(the Sarbanes-Oxley Act of 2002)」
と呼ぶ。
わが国ではこれをさらに略してSOX(ソックス)法と呼ぶことが多い。

1はかつてダチョウ倶楽部が多用したギャグ
2は惜しいが間違い、ミカンではなく「リンゴ」が正解。腐ったみかんが登場するのは落語「千両みかん」
3はレイモンド・チャンドラーの小説「長いお別れ」に登場するフィリップ・マーロウの名セリフ

2006年11月 5日 (日)

九州で有名な温泉、別府に「地獄めぐり」という観光地がある。
「地獄めぐり」であって「地獄」めぐりではない。

週末の休み、本棚を整理していたら、子どもの幼稚園時代の日記が出てきた。
たどたどしい日記に、先生が丁寧に赤字でコメントをしてくれている。

わが子が「じごくめぐりにいってきました。とてもたのしかったです。」
と書いた日記に先生が赤字でコメント。

「○○ちゃんは地獄にいって楽しくてよかったですね。
 先生はまだ地獄に行ったことがありません。
 ぜひいちど地獄にいってみたいです。」

先生、そんな・・・・・。

2006年11月 4日 (土)

連休のヒマにまかせてメールのお返事など。
するとブログに「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」山田真哉氏のトラックバックを発見。

・・・・・本人に直接会って話すまで黙っていようと思ったが、あまりにも面白いネタなので黙っていられない。
本人が読んでいないことを祈って、ここでバラしてしまおう。

一般書からビジネス書まで、最近の書籍に「なぜ・・・・なのか?」というタイトルが溢れている。
もちろん「さおだけ屋は・・・」のパクリである。ここまでパクらせた彼の影響力はすごい。

実はこの影響、書籍に止まらない。
な~あんと、
「サオ師はなぜ・・・・なのか?」
というAVビデオが存在するのである。
AVといってもAudio Visualではない。もちろんAccounting Videoでもない。
正真正銘のAdult Videoなのである。

世の中にAdult Videoのタイトルをパクるということはありうるだろう。
しかしビジネス書、しかも「会計書」のタイトルがAdult Videoにパクられた例など聞いたことも見たこともない。

AVにタイトルを真似されたという事実。これは誰にもできることではない。
おそらくは空前にして絶後、前人未踏の新境地、会計士の金字塔。
山田氏は本当に偉いのである。

2006年11月 3日 (金)

最近、電車の中などのヒマな時間に「風姿花伝」を読んでいる。
かなりハマってしまった。

「上るは三十四、五までの頃、下るは四十以来なり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その四より)

いわゆる芸の世界では、30代半ばまでに評価を得られなければモノにならない、40を超えれば落ちる一方だから、と厳しいお言葉。
何より「美」を重んじる芸の世界の話しだが、これは、現代のすべての仕事に通じる内容だと思う。
自分を振り返っても、人を見ても、30代に何を思いどんな仕事をするかはとても大切だ。

「ようよう年たけゆけば、身の花も、余所目の花も、失するなり」
(風姿花伝 第一章「年来稽古条々」 その五より)

40歳を過ぎたら、役者自身の美しさも、人から見た美しさも失われるものだという。
ゴマカしや遠慮など無しに、こう言い切ることが風姿花伝の潔さ。
だから40代には、後輩を助けるなど40代なりの生き方があるだろう、と。

後進へ権力を譲ろうとせず、醜い自己保身の言い訳ばかりを繰り返すような人間にならないように、もっとじっくりこの本を読もう。

2006年11月 2日 (木)

志の吉さんと名古屋へ。初の「会計士×落語家」名古屋公演。
故郷の四日市が近く、すこしだけ「故郷に錦」な気分。

昭和のニオイのする親分ハマちゃんを中心に段取りのよいスタッフ。
みんな見かけは怖いが動きは素早い(?)。
19:00に開演。2人でご挨拶ののち、スタートは私の講演から。
11022

志の吉さんの落語「千両みかん」。
現代に通じる、お金にとらわれて幻を見た男の物語。
最後に2人でご挨拶して無事終了。

終演後は大勢でフレンチ・レストランにて楽しく、飲み、話す。
↓志の吉さんサイン会。
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最後のバーにて。一仕事終えた男たちの晴れ晴れとした表情。
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・・・・結局、ホテルで寝たのは朝方でした。
観客、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
いやあ~、それにしてもいい会だった(お客さんの雰囲気ってすごく大きいからね)
きっとまた行くことがあると思います。再会を心より楽しみに。

2006年11月 1日 (水)

11月1日、縁起のいい1並び~!
というわけで、本日とうとうホームページをリニューアルしました。

田中靖浩事務所 : http://www.yasuhiro-tanaka.com

「数字は見るな!+α 実践編・特別講義」と題した新刊記念講演会の開催も決定!
さらにメルマガもリニューアルしました!
どうぞ新HPでご確認ください。

明日は名古屋で志の吉さんとの共演です。名古屋のみなさん、どうぞよろしく。