コンプライアンスと言葉にした瞬間にダメ
某夕刊紙の報道によれば、三菱東京UFJ寿限無銀行は、行員の法令遵守状況を監視する専門部署を設け担当者240人を配置する、という。
ニュースの見出しに「240人」という数字が目立っていた。
240人という数字が目立っていることに違和感を覚える。
意地の悪い私には、「240人」という数字を出すことによって「頑張っていますよ~」という世間的アピールをしているとしか思えないのだ。人数というのは一番分かりやすいカタチである。
コンプライアンス(法令遵守)というのは本来、数やカタチで決して測れない心の問題なのだ。
江戸時代から続く伝統芸能の世界で、「契約」や「業務リスク統括部」、「240人」もの監視要員は存在しない。
そのことを私は志の吉くんから教えてもらって驚いた。彼らの業界にはカタチにはなっていないが、真のコンプライアンスが存在する。落語家さんは難しい言葉は知らないが、礼儀や作法、尊敬といった、あたりまえに感じる「心の問題」としてコンプライアンスを知っている。数と心、いったいどっちが正しいのか、私の中には答えがある。おそらく多くの人にも答えがあると思う。
心の問題として承知していない限り、ものごとは守られないし、伝統は続かないのではないか。おそらく伝統芸能の世界で誰かがルールを守るため文章化や組織化を試みたとしたら、その段階で芸能はお終いになっていたと思う。
日経キャリアマガジン対談の次回テーマは「コンプライアンス」。
完成したらとりあえず三菱銀行の友人に贈ることにしよう。
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コメント
>文章化や組織化を試みたとしたら、その段階で芸能はお終いになっていたと思う。
心の問題を形式化したらイカンですよね~。
投稿: おぷる | 2006年3月 30日 01:52
確かにそういうこと言葉に出した瞬間に「今までそんなこと全然やってませんでした」って自白してるようなもんですね。
しかも、何事も「ポーズ」が好きな業界だから、言うだけで絶対やらないなと云ってしまうと諸方面からお叱りを受けるかもしれないのでやめときます。
ちなみに、「好きです付き合ってください」と言葉に出した瞬間ダメになるということは本件と関係ありますか?
投稿: s5884 | 2006年3月 30日 10:58
それは本件と関係なく、日頃の行いのせいだと思われます(笑)。
投稿: たなか | 2006年3月 31日 11:58