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2005年11月30日 (水)

IMG_1023 「会計士×落語家」連載プロジェクトの撮影、そして初対談が無事終了した。

やさしく、気のいいスタッフたちに囲まれて笑顔のうちに無事終了。何はともあれ、ここまで来れたことに心の底からホッとする。

撮影終了後、カメラマンのMさんが志の吉くんに「こんどは落語見に行きますよ」と声を掛ける。それに「ありがとうございます。是非来てください!」と健康的に応じる志の吉くん。あのシーンが今日の仕事を象徴していた気がする。ホントにみなさんお疲れ様でした。Mさん、是非落語一緒に行きましょうね。

対談は初回ということもあり、志の吉くんはいつもと勝手が違ってやや緊張気味(そりゃそうだ)。対談のお題は「なぜヤンキースは松井秀喜に62億円を払ったか?」

話は球団経営の難しさから、経営を数字でとらえる基本、落語家の生活や師匠との関係、そして競馬の話(これは私のみ)と大きく広がる。そして最後は志の吉くんが「オチ」をバシッと決めてくれたところで対談終了。さすが落語家! 帰り道では2人で今後の健闘を誓い合いつつ、一杯飲んで終了。

どんな出来あがりになるのか、私も興味津々です。

2005年11月29日 (火)

今日の午後は仕事で宇都宮。帰りの新幹線まで20分という微妙な時間で駅ビルの餃子屋に入る。注文後なかなか出てこず、結局食べられた時間は3分間のみ。熱くて死にそうで味がわからない。

今日も「カネボウで会計士逮捕事件」について訊かれる(いちおう私も渦中の中央青山グループ出身)。昼間は真面目に「会計士のコメント」らしきものを話す。「あんなことは一部の人だけです」とか「今後監査制度は変わらざるを得ないでしょうね」みたいなことを。

ホントは中央青山や監査制度がどうなろうと知ったこっちゃない。心は「元」会計士だし。何より大人は自分の責任は自分で取るものです。辞めた部外者がどうのこうの言うのは失礼というものです。

でも心の中では中央青山が金融庁あたりから大目玉をくらって、アメリカのアンダーセンのようにツブれればいいのに、と不謹慎なことを思ったりしています。そしたら中央青山から、大量の会計士や会計に詳しいコンサルタントといった失業者が出ます。路頭に迷った彼らは、ハローワークに通ったり、求人雑誌を血眼になって読み、新たな仕事場を探すハメになります。で、ペコペコ頭を下げて大企業から中小企業まで、いろんな会社に散らばっていく。あるいは心を決めて独立をする。どうしても監査がやりたい人は他の監査法人に転職すればよし。
・・・・・かくして、これまで大組織のしがらみに疲れ果てた優秀な頭脳は、一気に世間に放出されることになります。中央青山にいる私の後輩・友人にも、独立したいけど勇気がない会計士、一般企業に転職したいけど最後の一歩が踏み出せない会計士が山ほどいます。ヤツらも組織が潰れれば決心がつくことでしょう。
この会計頭脳の世間流出で、日本の景気回復は間違いなしだ!

この理屈を同じく適用すれば、これまで優秀な人材を採用しまくって、内なる組織の論理で疲労させている大手都市銀行がひとつふたつ潰れれば、優秀な銀行員が中小企業などに流れて一生懸命働き、日本の中小企業景気は一気に良くなるかもしれない。

うーん素晴らしい。こうなりゃついでだ。IT系の大手もひとつふたつ潰してしまおう。ここの人たちがITベンチャーに行けば即戦力間違いなし。大組織の制約を離れて死にものぐるいで働けば、楽天やライブドアを凌ぐベンチャーがいくつも出てくる気がする。

・・・・・以上、勝手な空想でした。

2005年11月28日 (月)

さて、残念ながら録画で見たジャパンカップ。

勝ったのは3番人気のアルカセット。
この馬の生まれはアメリカ。育成された厩舎はイギリス。そして育てた厩務員はイギリス留学中の24歳日本人。そしてもちろん勝利ジョッキーはイタリア人のフランキー(ランフランコ・デットーリ)。これを国際化といわず何と言う!

そして極めつけは馬主。
モナコの公認会計士、チャールストン氏。
このモナコの会計士は、アメリカで馬を買って、イギリスで調教し、世界No1のイタリア人ジョッキーを乗せて、日本で開催された国際レースを勝ったワケね。
いよっ、会計士の鏡! 粉飾の手伝いして捕まっているアメリカや日本の会計士とはレベルが違うぜ! さすがモナカじゃなかったモナコ公国!!

これでフランキーはジャパンカップすべて「鼻差」で3勝目。2400m走って鼻差、今回は「3cm」差で勝利です。ビデオを何度も見ましたが、断じてこの「3cm」が偶然とは見えんのですわ。他の騎手なら絶対に負けているレースを3cm勝たせてしまうフランキー。
昔、同志社から神戸製鋼に行ったラグビーの平尾氏が著書の中で「1点差」で負けた試合のことを詳しく書いていたのを思い出しました。点数がたくさん入るラグビーなので「1点差」は「惜しかった」で済ましてしまいがちです。しかし平尾氏は1点差の負けを「惜しかった」で済ますチームに未来はない、という趣旨のことを書いていた記憶があります。
わけもわからず、しかし、ものすごく感動しながら読みました。

2400m=240,000cm の勝負での3cm差。
50点入るラグビーでの1点。

これを単純な数値や比率レベルでとらえず、執念、思い、情念、気合いというレベルで認知し感じられるかどうかが勝負師と凡人の違いなのでしょう。

(あかん、書けば書くほど自分が数字の世界に向いていない気がしてきた)

2005年11月27日 (日)

この忙しい日々の合間を縫って、しかも土日参加という、長い長い速読セミナーが終わった。

・・・・私はもちろん知っている。
ここ数日に速読セミナー参加を話した弟子、友人、先輩たちが、いま私に熱い視線を注いでいるという事実を。
「師匠はホントに朝早起きして参加しているんだろうか?実は競馬場に・・・?」(by 弟子たち)
「あの口の悪い田中がどんな悪態をつくのか楽しみだ」(by 友人・先輩たち)

ぜーったい、みんなそう思っているにちがいないのだ。
速読というものが2日間でマスター可能であるかどうかという、未知なるものへの好奇心と相俟って、皆、今晩から明日にかけて、興味津々とこのブログを訪れることだろう。

結果から言おう。 2日間で速読の技術がマスターできたかどうかであるが、

そんな美味しい情報を簡単に教えると思ったか! 甘いねえ、みんな。

インターネット、ブログといった情報収集ツールを駆使して、有効かつ有益な情報を入手しようなどという了見がもはや「下流社会」的なのだ。

本当に「価値ある」情報というのは苦労して手に入れるものなのです。

というわけでいつかはブログに書くかもしれませんが、結論を早く知りたい方は個別に夕食にでもお誘いいただければコッソリお伝えします。
お誘いに際しては、下記の本にある料理を速読して選んだのち、ご連絡ください。相談に応じます(?)。

 東京最高のレストラン〈2005〉  ぴあ刊

2005年11月26日 (土)

今日は朝早くから夜まで速読の特訓セミナーに通う。何と明日も朝から夜までぶっとおし。

かなり早く申し込んだのでノーマークだったのだが、何と明日は競馬「ジャパンカップ」の日。もう25回目のジャパンカップだが、競馬場・テレビによる「生中継」で見れないのは今回が初めてのことだと今になって気づいた。

高校時代、はじめて外国馬と対決する日本の馬に声を枯らして声援をおくった、あの青春の日々から四半世紀。競馬より速読などという小賢しいものに大金を使うとは、なんと我が身の落ちぶれたことよ。これが年を取るということか。思わず遠く夜空を眺める。

2005年11月25日 (金)

きょうは大阪から戻り、急いで仕事を片付けたのち、『立川志の吉 独演会』に向かう。
志の吉くんは、立川志の輔師匠の一番弟子。新進気鋭、前途洋々の若手落語家さんである。

実は来年1月上旬発売のある雑誌にて、私と2人で連載を開始することになっている。われわれの付き合いは数ヶ月前、志の吉くんの落語を聴いた私が「これだ!」と思って、終演後に楽屋を訪れ、彼に声をかけたことから始まる。

「私と一緒に仕事しませんか?」 (会計士)

「は?」 (落語家)

こんな間の抜けた会話からすべては始まった。
突然楽屋にやってきた会計士から名刺をもらって、いきなり切り出された彼こそいい迷惑である。おそらく彼は会計士と税務署の違いも知らなかったにちがいない。
最初、おびえた子犬のような目をしていた。
・・・・少々時間を経て「会計士×落語家」という、へんてこりんな2人の連載は開始の運びとなった。いきなり落語家に仕事を持ちかける会計士も変なら、それに乗ってきた落語家もかなり変、そんな企画に乗ってきた雑誌関係者ももっと変である。
変な人たちの集まりだが、この仕事には「笑い」がある。この「笑い」こそ、いまの日本に欠けている究極のテーマだと思う。笑いのパワーを侮ってはいけない。

今月末の30日には撮影と対談の予定が入った。今日はその打ち合わせを志の吉くんと行う。いよいよ「仕事に笑いを!」プロジェクトが始まる。あとはこの「笑い」パワーが当事者だけでなく、読者の皆さんにも広がっていくことを願うばかりだ。そんなことを夢に見つつ、がんばろう。(でもさすがに今回のプロジェクトはうまくいくかどうか、実は少々不安でございます)

2005年11月24日 (木)

今日は再び大阪に出張。仕事を終えて知人のKさんと梅田で夕食。事前にKさんには

「無性にうまい明石焼きが食べたいんだけど」

と伝えておいた。なぜだかここ数日、うまーい明石焼きが脳にイメージとしてこびりついているのだ。それがどうしてなのか、私にもサッパリわからない。でも食いたいものは食いたいのだからしかたがない。しかし意外にも、梅田近辺に明石焼きのうまい店というのは見あたらないようで、Kさんが困っている。あんまり困らせるのも悪いので近所のお店に入って、そこそこの明石焼きを味わう。

しかしこんなことで満足できる私ではない。来月の大阪出張の際には、再びKさんを誘って明石にまで遠征することにしよう。Kさんがダメなら1人で遠征だ。現地では「卵焼き」と呼ばれているらしい本場ものを食べるまで諦めるわけにはいかない。さあ、明石ってどうやって行くのだ? うまい店はどこにあるんだ? 明石焼きへの旅は、いままさに始まったばかりである。(来月へつづく)

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2005年11月23日 (水)

「きーじー」こと木島英登くんの結婚パーティーに出席する。

きーじーとは九州の「ゆりかごの家」という住宅プロジェクトで知り合った。彼は車椅子ながら世界61カ国を旅行し、その壮大な記録を「空飛ぶ車イス」という書籍にまとめ、最近では「恋する車イス」という本を出版している。なんとも活動的で、しかもおもろい大阪のにいちゃんである。

今日、結婚式最後のスピーチを聞いていて思ったのだが、彼は借り物でない自分の言葉を話す。内容自体は普通の話でも、自分というフィルターを通した上で話すので、何を考えているかがしっかりこちら側に伝わる。そして印象に残る。これは本でも同様だ。

車イスの彼に言うのも変だが、しっかりと立っている感じがするのである。苦労にしっかり向き合って、あきらめずくさらず、そして甘えず生きてきたきーじーの勇気が彼女を口説き落としたのだ。ばんざい、きーじー。お二人に幸あれ!

2005年11月22日 (火)

20051122 午前中、大阪に移動。午後2時から5時まで、3時間の予定で某大手都市銀行さん主催、若手経営者セミナーの講師をつとめる。

3時間しか時間がないのに、開演後30分経過しても全然呼吸が合わない。かなり焦る。気が気ではない。途中で開き直ってなんとか自分のペースに戻すも終演前30分にて突然呼吸が合いだす。それはそれで焦る。参加者の方は意識していないと思うが、こちらとしてはかなり調子が悪い。こんなこともあるとあきらめるしかない。

あまり爽快でない気分のまま、約束の飲み会に参加のため、新幹線で東京に戻り、新橋に向かう。新幹線の道中でエビスビールを2本。
飲み会には途中参加にもかかわらず、メンバーが愉快なため気分が晴れる。

初対面は名著「道具としてのファイナンス」の著者石野さんと、「名経営者が、なぜ失敗するのか」(監訳)の橋口さん。いろんな別の「道具」の話で盛り上がる。

そんな地獄から天国へという1日だった。
いしのさん、はしぐっちゃん、また飲みましょう。

2005年11月21日 (月)

今日は午前中、休日明けでエンジンがかからないまま、半蔵門にて「経営計画」策定支援についての講演。某政府系団体の主催。昨年、経産省主催のあるプロジェクトの委員を引き受けた流れで講師になってしまう(似合わない)。で、全3回引き受けたうちの今回が最終回。参加された方には申し訳ないが、税理士、会計士、中小企業診断士といった「プロ」相手の講演はやりにくいことこの上ない。自分の親父に説教するようなものだ。

それにしても私が講師をした東京だけで400人。3回の講演は全部ソールドアウト。大阪はじめ、各地区の講演も全部満員だったそうだ。「経営計画」の策定支援というのはそれほどのテーマなのか、と少々驚く。

未来より過去にこだわりすぎるのは会計の悪い癖である。どんな恋愛だって過去のことばかり気にしていては相手に嫌われる。過去に夢はないが、未来には夢と希望がある。会計への関心が過去(決算書・申告書)から未来(経営計画)へと移ってきた、というのはきわめて健全な変化である。うん。

2005年11月20日 (日)

会計士になってからちょうど20年になる。

人間田中としてではなく、会計士田中として最も多く聞かれた質問がこれである。
「他はどうやっているのでしょうか?」

細かい会計処理であれ、経営指標の決定であれ、はたまた経営の方向性であれ、日本の会社というのはとにかく「よその動向」を気にする。よって会計士としては物知りでなければならない。会計士や弁護士という商売はモノを売っているわけではない。情報を売る商売だ。他の動向を気にするお客さんのニーズを満たすためには、「多くの会社はこうやっているんですよ」という情報を仕入れておかねばならない。

だから「デキる会計士」は勉強を怠らない。いろんな本を読みセミナーに出向く。でも個人としての情報収集には限界がある。だから「デキる会計士」は人脈を大切にする。そして自分だけで太刀打ちできない課題に関しては人脈の力を借りて乗り切ろうとする。でもいつも人を頼ってばかりにはいかないから、なんとか彼に提供できるネタを探す。そして「デキる会計士」は「give&take」や「win-win」という言葉をよく口にする。

私もそんな「デキる会計士」への道を努力して歩んできた。いまでもお客さんのニーズがそこにある限り、そんな努力を止めるわけにはいかない。

でも正直、人間田中としては少々疲れてきた。だって「他はどうやっているのでしょうか」に答えるためには、多数的・一般的・社会的な「メジャーな意見」を常に知っておかねばならないからだ。まず朝起きて日経と朝日を読み、本屋に行けばベストセラーを探す。そしてテレビでは流行のお笑い芸人のチェックを怠らず、夜には「ちょいワル」な大人が知っておきたい飲み屋に出向く。

だんだんこんな人生がつまらなくなってきた。たとえそれでお客さんに喜ばれても、おカネを稼げても、そして女の子にモテても、どう考えてもこれが「カッコイイ」生き方とは思えなくなってきたのだ。世の中のメジャー情報のほとんどは「カス」である。カス、つまり安直で軽薄で非感情的なモノしか現代ではウケないのだ。私はそうしたモノが嫌いだ。イヤなものは誰が何と言おうとイヤなのだ。

そんなわけで来年の目標。とりあえず自分の中で日経とベストセラーと有名な飲食店を捨てること。これを自分のテーマにしよう。そしてこれまで忙しくて見えなかったことに目を向け、そして聞かなかったことに耳を傾けてみよう。だれもが見ていないものを心の眼で見てみよう。そこから私のB-side、これからの新たな人生がはじまる。

2005年11月19日 (土)

人は年末が近づくと人間ドックに行きたくなるものらしい。

ここ数日だけで何人もの知人から人間ドック入りの話を聞いた。その気持ちは分からないではない。年の暮れって不思議に何かの区切りをつけたくなるんだよね。

私自身、20代に大病(胃潰瘍による大量吐血)で死にかけて以来、なんとなく年の暮れといえば「今年も生きててよかった」と神様・仏様に手を合わせてしまうのである。そして感謝と同時に、新しい年に向けてかなり真面目に「来年への誓い」をたてるというのが恒例の行事になってしまっている。なかでもここ3年の「来年への誓い」は特別だった。なぜかというと、その3年は俗にいう「厄年」だったからである。なんとなく厄年は気になってしょうがなかった(小心者)。そんなわけでこの3年の「来年への誓い」は特に気合いを入れて臨んだ。

そしてあと1ヶ月とちょっとで、厄年の3カ年が終わろうとしている。

身体は無事で健康。仕事面でも計画を上回る成果が得られたといってよい。本も数冊出せたし、新しい仕事もいくつか始まった。また快適な新しい事務所にも引っ越せた。もうすこしうまくやっておけば、と反省も多々あるが欲を言えばきりがない。これ以上を望めばバチが当たる。やったぜ、厄年とはおさらばだー! となるはずだった。

・・・・・・しかしダメなのだ。心がスッキリしない。「何故なんだあ---!」 と、ここのところ原因不明の不満がたまる。

仕事・おカネ・人脈・家庭。そんなふうなものを人生のA-sideとするなら、私の悩みはたぶんA-sideには関係ないのではないかという気がしてきた。ならば、そんなものとは無関係なB-side、これを追求するしかない。

このブログは未来に向けて「来年への誓い」を立てるため、自分自身のB-sideを追求するために課した試練であり、自己満足であり、探求の旅である(カッコよすぎ)。スタッフのMさんが作ってくれたこのブログで、あせらずゆっくりと自分のB-sideを探していくことにしよう。その内容は、これまでに書いてきた書籍とちがって、人に読んで欲しいような欲しくないような複雑な心境なのである。