2016年6月14日 (火)

 皆さんへ嬉しいご報告です。といっても、結婚したわけでも妊娠したわけでもありません。

 本日、版元より新刊「米国式 人を動かすマネジメント」重版出来!の知らせが届きました。
 まだ発売から数日。正直なところ、この早さは予想外です。書いている途中で「これは読者を選ぶだろうな」と一般受けを諦めていました。届けたい人にだけ、ちゃんと思いが届けばそれで十分。そう思っていただけに、本当に意外かつ嬉しいです。

 これもひとえに私の実力・・・・と自慢したいところですが、今回は無理。SNSなどで友人・知人たちが紹介してくれたおかげだと自認しています。みんなの紹介文が私が表現し切れていなかった本書の内容・魅力を伝えてくれました。本書の自力だけでこの広がりはぜったいに不可能でした。紹介してくれたみんなに感謝の気持ちが溢れて、どうしていいのか、OODAが働きません。

 いまだ新刊打ち上げすら行っておりませんが、現在、出版&増刷記念の講演会など企画中です。またご案内させてください。

 本書をお買い上げ、応援頂いた皆さま、本当にありがとうございました! OODA機動戦経営でこの国を立ち直らせるべく、まだまだ暴れます。どうぞよろしくお願いします。

 今日は酒がうまいぞ!

※ところで、いま読んでいるマンガにて、重版出来は「じゅうはんでき」ではなく「じゅうはんしゅったい」なのだと知りました。なんで誰も教えてくれなかったんだよ(笑)。

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2016年6月11日 (土)

 同年代が集まると、必ず「あの話題」になります。男児置き去り事件。おそらく世の親という親は、必ずそれに近い仕打ちをしたか、あるいはしようと考えた経験があるはずです。そんな親は、決してあの事件を人ごととは思えません。

 「しつけ」云々を後講釈で語っても意味がないと思うのです。なぜなら、たとえ我が子でも、罵ったり、叩いたりする瞬間は「憎い」と思っています。私だけかもしれませんが、こっちも生身の人間、叩く瞬間に「しつけ」とは、思っていませんでした。
 「置き去りにして、後で戻ったら居なくなっていた」父親を責められません。確率論で自分に起こったかもしれないし。

 というわけで「本当によかった」としか思えないわけですが、それとは別に、すこし「社会の先行きについて嫌な感じ」を予感しています。

 それは「置き去りにするのはよくない=子どもは守らねばならない」という感覚が過度に強まってしまうことです。例によってリスク回避ってやつ。
 「子どもを守る」ために「置き去りにしなければ良い=安全な場所を確保すれば良い」となると、おそらくその親は、我が子を送り迎えしつつ塾に行かせ、フリーターにしないよう偏差値の高い学校を受けさせるでしょう。就職活動では安全で安定した給料が保証される有名大企業を目指させることでしょう。
 大企業に入社した我が子に対して、理不尽な仕打ちをする会社や上司には、「うちの子に何をするんですか」と文句を言うことでしょう。だって、親は我が子を守らねばならないのだから。

 もちろん子どもを守ることは大切なことです。しかしそれは「ずっと安全な場所に置いておく」ことではないと思うのです。
 どこで我が子を手放して、タフな場所でも生きていけるように自立させるか。これも親の大切な役目にちがいありません。

 だって、子どもたちが大人になって一歩を踏み出す「これからの大企業」は、もしかしたら漆黒の闇に包まれた北海道の森林より危険な場所かもしれないのだから。

2016年6月 6日 (月)

 本日、新刊の初取材を受けました。PDCAとOODAのちがい等について。

インタビュアー「PDCAの欠点って、なんですか?」

私「たとえば子どもが欲しい夫婦がいるとして、狙いを定めた計画通りに実行を繰り返すのって、いやでしょう?」

インタビュアー「それはイヤですね。義務感が漂って」

私「そういうことだよ。愛がないんだよ、愛が」

インタビュアー「よくわかりました。でも、原稿にはできないです・・・」

 というわけで、記事にはならなさそうなので、ここに書いてみました。
 インタビュアー泣かせの著者ですみません。

2016年6月 3日 (金)

 時差ぼけで仕事にならず書店を訪れると、ちょうどわが新作「米軍式 人を動かすマネジメント」が新刊の棚に並んでいました。タイトルもわかりにくく、また一般ウケしそうにないThe田中靖浩という新刊です。

 たとえば夏の宿題に取り組む子どもには2種類ありまして、「計画通りに進める子」と「8月末になって慌てる子」です。私は典型的に後者の人生を歩んできました。この本はいわば「8月末になって慌てる子」の逆襲です。

 本書では世の中で常識の「計画による管理=PDCA思考」に対して疑問を投げかけてみました。予算や経営計画に縛られるのではなく、もっと柔軟で臨機応変な経営、あるいは生き方があってもいいのではないかと。きっと同業者からは裏切り者よばわりされ、「デートで予約した店に必ず連れて行くPDCA男」たちからは反論され、友だちをなくすことになりそうな内容です。

 今回は米軍最新のManeuver Warfare<機動戦>をもとにOODAやミッションコマンドなどの新たな枠組みについて、6人の歴史的偉人(テイラー・ジョンボイド・重富寛・モルトケ・マクナマラ・コリンパウエル)を取り上げながら解説しました。

 そして、なんと本書の巻末には航空自衛官・伊藤大輔氏の解説が付いています。
 一人大声でわめきながら敵陣に突撃するプラトーン田中を、後ろからトップガン伊藤がF15戦闘機に乗って援護爆撃してくれたイメージです。

 会計士+自衛官というわかりにくい1冊ではありますが、PDCAクルクルに目が回って疲れた方、計画をこなすだけの人生より、目の前の瞬間を楽んで生きたい方、どうぞご愛読ください!

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2016年6月 2日 (木)

 アメリカ講演ツアーも無事終了。デトロイトで襲撃されることも、食い過ぎで倒れることもありませんでした。
 でもいくつかトラブルがありました。まず到着の夜、宿泊予定の某有名ホテルへ行くと「部屋が足りません」。呆然とする我々に向かって「システムが壊れてるんだね」と平然としているフロントの兄ちゃん。
 一瞬、これは夢かと思いましたが、夢じゃありません。
 結局、仲間の一人は別のホテルに回されました。短い滞在なのに、これ以外にも細かいトラブル多数。どうもアメリカという国はいまもなお「おもてなし」を理解していないようです。

 そんなふうな「オレのせいじゃないし」という自分勝手な接客の反面、彼らは「どの会社に勤めるか・どのボスの下で働くか」については日本人以上に敏感であるように思います。
 これは考えてみれば当然と言えば当然であり、「商売が好調な会社・的確に方向を示すボス」のもとで働くのであれば、少々手抜きで接客してもなんとかなりますからね。
 逆にいえば日本の場合、「儲からない商売&とんちんかんな上司」のフォローを現場がすることによって全体が回っている面があるように思います。
 
 だからこそアメリカは今、次の大統領が誰になるかについてホットに議論するのでしょう。「次のボスが誰か」は彼らにとって、重大な関心事。滞在中、伊勢志摩サミットについての報道はほとんど聞きませんでしたが、テレビも新聞も、飲み屋のオッサンたちも、みんなトランプとクリントンについて話しています。
 「良いボス」を選ぶことは、働く上でも、生活する上でも大切なことなのです、いや、ほんとに。

 さて、そんなことを考えるうち、だんだん不安になってきます。
 私自身は、仕事、家庭、その他諸々の集団において「良いボス」であるのかと。
 どうも周りに恵まれすぎて気がするなあ、とバーボンに語りかけるシカゴ最後の夜。
 日本に帰ったら、弟子や家族、みんなに「ありがとう」と伝えてみるか。

 しかし、それは、なかなかむずかしいなあ。

 ・・・・う~ん、やっぱりやめとこう。

 シカゴ帰りだけに、素直になれなくて。

<緞帳下げる、追出し太鼓鳴らす、芝浜改「シカゴ浜」終演>